• いちかわしりつつるさししょうがっこう
  • 市川市立鶴指小学校

  • Ichikawa Municipal Tsurusashi Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒272-0025 千葉県市川市大和田4-11-1
電話番号 047-379-3588
ホームページ https://ichikawa-school.ed.jp/tsurusashi-sho/
加盟年 2010

2024年度活動報告

活動分野

人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

令和6年度は、6年生の学習において「働くって、何?」をテーマに、SDGsと新聞活用を観点に、総合的な学習の時間を中心に活動に取り組んだ。卒業学年を迎えた子どもたちが、未来を考え、明るい希望をもって生きていってほしいと願い、活動を設定した。

 

目標

・様々な職業の良さやそこで働く人々の思いに気づく。

・自己の将来の夢やそのために今しなければならないことについて考える。

・学んだことをこれからの自己の生き方や生活に生かそうとする。

 

SDGsとの関わり

5.ジェンダー平等を実現しよう

8.働きがいも経済成長も

10. 人や国の不平等をなくそう

 

第1次 「働く」に触れてみよう!

第1次では、「働く」ことのイメージを明確に持たせるために、身近な大人にインタビューをしたり、校外学習の職業体験施設で働くことの疑似体験を行ったりした。

インタビューは、自分の親や習い事の先生、校外学習で訪れたディズニーのキャストさんなどに行った。インタビューを通して、自分の好きなことに関わっていること、ポジティブな気持ちで臨んでいること、関わる人を笑顔にしたいと思っていることなど、働く人たちがやりがいを持って取り組んでいることに触れることができた。

また、職業体験施設では、短時間の体験活動ではあったが、「働くのは面倒くさい、大変そうと思っていたが違っていた」「働くと楽しいのは、達成感ややりがいが感じられるから」という考えを持つことができるようになった。

 

第2次 「働く」を深堀りしよう!

第2次では、まず自分の気になっている職業について、図書資料・インターネットで調べたり、インタビューをしたりした。興味ある職業に就くためにはどのようなことを学んだり、資格を取ったりする必要があるのか、年収や課題などを調べる中で、これからの職業はどうなっていくのだろうという疑問が浮かんできた。そこで、「働く」に関係する新聞記事を学年全体で集め、新聞記事から「働く」ことの「今」に迫ることになった。

子どもたちの課題は、次のようなものである。

〇障がい者や高齢者は働けるのか? 少子高齢化問題

〇労働力不足の問題、どのように労働力不足を改善するか?

〇男性に、女性に生まれただけなのに ジェンダー平等は実現するのか?

〇AIと生きるNew Word 技術の進歩と立ちはだかる壁

〇お客様は神様?カスタマーハラスメントの問題

〇子どもがいる家庭の働き方

 

これらの課題について、関連する新聞記事を集め、分類・整理・分析をして「切り抜き新聞」として模造紙にまとめていった。そして、お互いに発表しあうことで「働くこと」について考えを広げたり深めたりしていった。これらの活動を通して子どもたちは、「私たちはこれらの問題に立ち向かいながら働いてくことが大切だ。」「働くって、生きることだと思った。」「仕事にはマイナス面ばかりでもプラス面ばかりでもなく、両面があった。どちらかに定めるのではなく、両立して立ち向かう必要があると思った。自分もそのような思い出将来仕事がしたい。」「仕事に対する支援など環境整備も必要。仕事に対する抵抗がある社会にしたくないと思った。」などの考えに至った。

 

◎成果

〇図書資料、インターネット、新聞などを利用し、資料の取捨選択する力を伸ばすことができた。

〇「働く人」を通して、普段触れ合わない大人や社会問題など、「社会」に触れる機会になった。

〇体験活動を通して「働く」を実感することができ、自分の将来を考える機会を得られた。

〇「働く」ことに対して、見方や考え方の深まりがみられるようになった。

〇活動の中で児童の「関わり合い」「助け合い」「支え合い」「高め合い」などの姿が多くみられた。

◎課題

△インタビュー等、働く人に直接触れ合える機会をもっと設定できるとよかった。

 

来年度の活動計画

ESDの視点に立った学習指導を意識して、単元の計画や指導の工夫を進める。また、持続可能な開発目標「SDGs」の17の目標と単元のつながりを意識できるようにしていく。そのために、総合的な学習の時間に17の目標の中から該当する内容を活動計画に入れるようにする。

過去の活動報告