2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, その他の関連分野

研究の2年目のまとめに入り、本年も「和食だいすき(日本の伝統文化の食を大切にしよう)」を活動テーマとして、ESDを「食育の視点からより質の高い生活をすべての人が享受できる社会づくりのための教育」と捉え、ESDの実践を通して①「多面的・総合的に考える力」②「他社と協力する態度」③「自ら探求する力」④「つながりを尊重する態度」の育成を目標とした。具体的には、和食を柱に、①はしの使い方を知る活動、②だしに関する活動、③日本の食に関することを調べる。④郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う。

①多面的・総合的に考える力学校における食に関する指導は,学級担任を中心として,給食の時間において学校給食そのものを生きた教材として活用した指導が行われているほか,教科指導や学級活動,「総合的な学習の時間」など,学校教育活動全体の中で広く行われている。このような身近な「和食」を大切にし、教材に取り入れていくことにより子ども達に「日本人の伝統的な食文化」を伝えていく態度を育てる。

②他者と協力する態度について友だちの祭りすしなどの良い所を素直に見つけて伝えたり、自分の祭りすしに取り入れたりする態度を育てる。

③自ら探求する力について和食について、調べたことをグループの中で検討し、全体の中で広げていく。
④つながりを尊重する態度について

行事ごとに家族や地域で集まってともに食事を囲むことも「和食」の特徴である。家族や地域で行事食に触れる機会が減り続けるのだとすれば、行事にちなんだ「和食」を親子で作るきっかけを作ることも大切である。食を通じて、親子、地域のつながりを大切にしようとする態度を育てる。

① はしの使い方を知る活動
(1)なぜ、日本人がはしを使うようになったかを考えたり調べたりする。
(2)はしの使い方がきちんとできているかを、おはしの使い方キッドを利用して確認する。(3)家庭と協力して、給食でお魚食べコンテストを開催し実践する。

②だしに関する活動(だしづくり)
(1)和食の基本であるだしについて学ぶ。
(2)様々な素材を使っただしを味わうことにより、その違いに気づく。
(3)実際にだしを作り、自分で味わったり、友だちのだしを味わったりして、その
良い所を伝える。

③日本の食に関することを調べる活動

(1) 地域と和食文化を知る。
(2) 行事と和食文化を知る。

④郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う (まとめ)

(1)地域の伝統の上に考えられたまつり寿司つくり(太巻き寿司)を担任と栄養士
が協力して子どもに指導し、親を囲んで共に食事を楽しむ。

(2)日本の伝統的な食文化を継承していく上での「和食」の大切な要素を子ども
   達に伝える機会が減っている。その意味でも「和食」の手作りの料理の大切
   さを実体験を通じて感じることができる。

来年度の活動計画

来年度は、4年生を中心にして私たちにもできる「環境教育」の学習を設定し、身近な家庭のごみ調査の結果から自分の家から出しているごみが非常に多いことなどに気付かせたい。この時,ただ「多いな。」という認識で終わってしまうのではESDの観点から考えると十分とは言えないので、ESDの観点から、今自分に何ができるのかを考えさせ、学校や家として何ができるかという活動に結びつけていきたい。