2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 環境, 国際理解, 平和, 福祉, 貧困

活動内容 

本年度は、「SDGsから世界や日本の問題を知り、自分たちにできることを見つけよう」を活動テーマとして、ユネスコスクールが取り組む3つの分野のうち、「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルを通して」を念頭において、「自ら考え、学んだことを周りに広めていく力」の育成を目標として取り組んだ。また、この内容は6学年の総合的な学習の時間と外国語科、国語科を核として、教科横断的に学習に取り組んだ。

・第1の取り組み「SDGsを集めよう!」

SDGs基礎知識の構築として、本校の図書館にある資料を活用し17個の目標について一人一人が調べ学習を行った。自分がそれぞれの目標にどれだけ関心があるのか、また、どのような内容なのか、最後に感想を書いた。 

・第2の取り組み「自分の考えを相手に伝えよう」

第1の取り組みで自身の関心度の高い目標を選び、4つのテーマ(①戦争と平和②環境③生活④平等)ごとにチーム編成し、国語科の一環としてパネルディスカッションを行った。様々な意見がある中で、相手の意見を受け入れつつ、自分の意見も正しく伝えることができ、どの児童も深まりのある学習となった。

・第3の取り組み「地球の未来のためにできること」

外国語科「We live on the Earth.」の学習でSDGsの17個の目標から⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさも守ろうについてのショート動画を作成し5年生に向けて発表を行った。これまでに学習してきたSDGsの中で、日本の問題にもなっている環境汚染が深刻且つ自分たちも課題解決のためにすぐに行動できるものだと考えた。そこで、まだSDGsについてよく知らない5年生に伝え、世界や日本の問題を知ってもらうことで目標達成に向かっていけるのではないかと考えた。

今年度は、高学年での学習を中心とし、アクティブラーニングを意識して活動に取り組んだ。児童がどのような内容に興味あるのか、何を疑問に思っているのか、など能動的に学習に取り組めるように工夫をしたり、ICT活用を取り入れたりした。今年度の学習を通して、児童の環境汚染や貧困問題などへの意識が高まったと考える。また、日本の抱える問題を知り「他人ごとではない」「自分にもできるこ

とをしなくてはならない」と考えを改めることができた児童も多くいた。日本のみならず外国の現状や貧困地域にも目を向け、自主学習として貧困地域や貧困の問題点を調べる児童も増加した。

外国語科の学習の一環として行った5年生への発表では、下級生へのSDGsに対する意識を広げることができた。5年生からは、「SDGsという言葉を耳にしたことはあったけど、具体的に知らなかったのでよく知れてよかった」「日本の問題に驚いた」「ゴミを出さない工夫をしていきたい」という感想がたくさんあった。

本校では、6年生に限らず4年生も「届けよう服のチカラプロジェクト」と題して、SDGsの概要やリサイクルの意義を学び、着なくなった子ども服を回収して、難民の方など世界中で服を本当に必要としている人々に届ける活動を行った。

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

令和5年度活動計画

全体

■通年:「ESD」や「SDGs」を知る学習

■通年:エコキャップ・資源回収(児童会活動)

■通年:「国際デー」を記念する活動(周知)

ESDの視点に立った学習指導を意識して行うことができるように指導の工夫や単元の見直しを進める。ESDに関わる学習活動の場面において、「世界を変えるための17の目標(SDGs)」のロゴマークの掲示を引き続き行う。また、教員も総合的な学習の時間を中心として、SDGsの17の目標と単元のつながりを意識できるようにしていく。そのために、教育計画を見直し、コロナ禍においても、実施可能な行事や学習の中からSDGsの視点に立って取り組むことができる活動を精選する。