| 所在地 | 〒465-8516 名古屋市名東区平和が丘3丁目11番地 |
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| 電話番号 | 052-782-1171 |
| ホームページ | https://www.toho-h.ed.jp/ |
| 加盟年 | 2014 |
2025年度活動報告
生物多様性, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和
A)国際交流
1)4か国5校姉妹校交流会
本校が提携する中国、ニュージーランド、オーストラリアの姉妹校の代表の生徒と教員が一度に集合し2週間の交流を行うものです。1997年に第1回を開催して以来、定期的に実施してきました。英語を学ぶための研修とは違い、毎回テーマが決められており、そのテーマに基づいて各国の生徒たちが事前学習に臨み、当日はプレゼンテーションやディスカッションをすることがこの交流会の特徴です。
2025年度は本校を会場として、「オーバーツーリズム」をテーマに開催されました。本校の生徒は観光過多の状況を、特にこの中部地方に限定した形でリサーチし、その問題の特色について報告をしました。事前学習の途中、愛知県犬山市でのフィールドワークを行い、考えを深めることができました。
2)国際交流会の開催‐海外の高校生との交流
4月に上記交流会を開催したのち、7月アメリカ、11月韓国から来校した高校生との交流を行った。学校や地域の紹介をしたり一緒に料理を作ったり、書道や茶華道、和服の体験などを通して、楽しみながら相互理解に努めた。そして、今年度も留学生の受け入れを継続し、インドの生徒が本校生徒と学んだ。英語圏以外の国々との交流を通して、世界への関心を高めることができている。
また、Global Caféとして名古屋の留学生や大学の先生などを招聘した交流会を実施してきた。今年度はベトナム、スコットランド、ウガンダご出身の方を招いた交流会を実施しました。出身国の紹介、クイズやゲームなどを通しての交流を行い、日頃は馴染みのない国であっても日本とのつながりを知ったり、その国が直面する課題などを学ぶことができた。今年度は1学期に1回、2学期に2回実施することができました。
3学期には1月に在名の日本語学校との交流、2月はインドネシアの高校生との交流、3月には韓国生徒との交流を実施し、年間を通して多くの国の同世代との交流を実施できた。
3)海外研修
夏休みに行う海外英語研修はニュージーランドの姉妹校とセブ島で実施。英語のみならず各地域の文化や社会に浸ることで、幅広い関心を育てることができた。また、本校の国際探究コース及び世界探究科のみを対象として、韓国探究研修を実施した。サムソンミュージアム、民主化闘争の聖地、証券取引所の見学、そして学校交流など、通常の観光や研修以上の学びを得ており、民衆の歴史や世界の中の韓国を学び、そして友情をはぐくむ研修となった。
B)普通科国際探究コース・世界探究科のとりくみ
1)世界遺産学習と京都世界遺産研修
今年度の世界遺産学習も昨年度までの内容を基本的に踏襲する形で進めた。温暖化の問題に影響を受ける自然遺産や、戦争に巻き込まれている文化遺産など、世界遺産は世界規模で進んでいる課題に直面しているものがたくさんある。これまでと同様に、世界遺産を切り口として、世界規模で進んでいる問題について知ることを目標としている。1学期には、①ユネスコを知る。②世界遺産委員会や、登録基準を知る。③日本の世界遺産を知る。を目標に取り組んだ。
2学期には世界にある世界遺産の中から1件を選び、その価値や歴史的背景などを調べたうえで、現代を象徴するどのような問題に直面しているのかという視点を含めたプレゼンテーションを行った。また、世界遺産の持続性に関する外部コンテストにも応募した。
3学期には、世界遺産を平和の象徴として位置づけ、学内で平和を考えるイベントを企画する取り組みをした。グループでイベントを提案し、審査の末、優秀な企画は実際に学内でイベント化するという取り組みである。本報告書の作成段階ではまだ企画を考えている段階である。
昨年より実施した世界遺産研修は一泊での行程に切り替えて、京都と奈良の世界遺産研修を実施した。奈良は東大寺、薬師寺を訪問し、奈良大学を訪問して考古学の講義を拝聴した。京都では東寺と上賀茂神社を見学し、各訪問地においては丁寧な解説を伺うことができた。また、これらの訪問地では、いわゆるオーバーツーリズムが発生していることもあり、その視点からも世界遺産を取り巻く状況について関心を持つことができた。
①日本の世界遺産を通して日本の歴史、文化、宗教、美術などに関心を持つ。
②日本の世界遺産を巡る地球規模の課題を知り、解決策やアクションプランを考える。
③ユネスコ、世界遺産への関心を高め、その保全や次世代への継承について考える。
2)2年生模擬国連
2年生国際探究コースでは、様々な世界課題を広い視野から見つめなおし、多角的に事柄を見つめることを目標としている。模擬国連という授業の中で日本の立場だけでなく、様々な国の立場に立って考えることで、多角的視野を身に付けたいと考えている。主なテーマは捕鯨問題と核軍縮である。
①人は海とどのように向き合って生きてきたのか。「捕鯨」問題を考える
「捕鯨」をテーマとして日本の立場だけでなく、諸外国の立場に立って考えた。夏休みには現在でも鯨類の捕獲が行われる和歌山県太地町を訪問し、フィールドワークを行った。人が海とどのように向き合って生きてきたのかについて学び、移民問題や宗教にかかわる問題など深い内容のディスカッションにつないでいくことができた。
②シンガポール国立大学の学生との模擬国連
秋に行うシンガポール研修において、シンガポール国立大学の学生とともに、やはり「捕鯨」というテーマで模擬国連を行った。政治問題化してしまっている問題であるがゆえに文化を守るという視点と、政治的な立場を意識しながらの議論となった。すべて英語で、複雑なディスカッションになったが、様々な考え方に触れることができたことはもちろん、英語で乗り越えたことに大きな自信を得た。
③核軍縮をテーマとした模擬国連で地元大学との連携
模擬国連に取り組む地元大学との連携において、「核軍縮」をテーマに模擬国連を行った。それぞれに割り振られた国に基づき、「核」に対する姿勢をリサーチしたうえで、大学生と高校生が対等に議論し、お互いに刺激しあうことができた。
また、核軍縮がご専門の先生にお越しいただいて講演していただいたことも貴重な経験となりました。
C)生徒会活動
本校生徒会が2014年度から運動化してきた「名古屋空襲慰霊の日」条例制定運動は、開始から10年目の2024年に、「なごや平和の日」として5月14日が条例制定されました。空襲の犠牲になられた方々を悼むとともに、戦争の記憶を語り継ぐための日となりました。
さらに今年度は、本校の卒業生で、名古屋空襲を実体験された方からお話を伺い、生徒会、平和実行委員会、美術科の生徒が協力し絵本にし、さらには、国際探究の生徒が物語の英訳をつけた。
D)ユネスコデーの開催
今年度のユネスコデーは実施とはならなかったが、上述の通り、世界探究科の生徒が企画を考える取り組みが進行中である。次年度の1学期に名古屋平和の日(5月14日)を節目に、生徒会と世界探究科の共催でユネスコデーを実施するよう準備を開始した。
来年度の活動計画
①4月にはニュージーランド姉妹校を会場にした4か国5校姉妹校交流会が「AIとともに描く未来」をテーマに開催される。AIと人間の共生について、深く考える学びとするよう学習を踏まえて参加する。
②Global Caféの定例化。本校に来校する諸外国の高校生を待つだけでなく、積極的に海外の文化を学校に流し込む工夫をする。
③生徒会と世界探究科による平和のイベントが成功するように、生徒の指導を十分にすると同時に学内の調整を図る
⑤近隣のユネスコスクールの学校との取り組み紹介の交流を通して、次世代を担いパートナーとしての意識を醸成する。
⑥国際交流活動については海外高校生の積極的な受け入れ、また本校生徒の派遣も積極的に行うことで活発化させる。
