2019年度活動報告

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本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和

本校は、①一般的な国際交流②国際交流を軸とした世界のごみ問題に関する取り組み③世界の平和を大切にする心を育てる教育④2年生文系コースでのSDGsに関わる教育⑤外来種の駆除に取り組んできた。

①一般的な国際交流教育

本校は約30年にわたり、地道に積み上げた国際交流の実践があります。姉妹校交流を中心とした国際交流から外部団体からの受け入れや派遣などの実績を積み上げています。外務省の対日理解促進交流プログラムや、韓国教育省などが主催するAsia-Pacific International YouthEducational Networking Forumに参加したりするなどの機会もいただくことができました。

2019年度は、中国、韓国、イギリス、ドイツ、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーからの高校生をお迎えし、交流を深めることによって、多文化共生社会について肌で感じ考える機会を作ってきました。

②国際交流を軸とした世界のごみ問題に関する取り組み

本校が提携するニュージーランド2校、オーストラリア1校、中国1校の姉妹校をすべて本校に集合させ、交流を行う4か国5校姉妹校交流会が4月に開催されました。この交流は毎回テーマがあり、各校で事前学習を重ね、交流会期中にプレゼンテーションとディスカッションを行うというものです。今年度のテーマは「世界のごみ問題」。本校生徒に関しては、名古屋にある藤前干潟についての研究発表を英語で行った。藤前干潟は、約30年前、ごみ処分場に埋め立てられる運命にありましたが、市民運動で守り抜かれた歴史を持ちます。藤前干潟は、固有種と野鳥にあふれています。本校生徒は、フィールドワークをしたうえで、藤前干潟を守っていくために、何ができるのかを考え、発表しました。交流会期中には、外国の生徒を含めて、藤前干潟に赴き、多様性について学ぶことができました。交流会の最後には、地球環境に関するアクションプランを各校にて考えることとして会を終了させることができました。

 

③世界の平和を大切にする心を育てる教育

2014年に本校がユネスコスクールに加盟されて以来の地道な取り組みとして、『名古屋空襲慰霊の日』の条例制定運動があります。

1944年12月13日、当時の本校生徒18名と2名の先生方は、勤労動員先で爆撃にあい、命を落とされました。この事実は長い間本校では語り継がれてきていますが、戦後50年の年に、当時の軍需工場の煙突の一部を「平和の碑」として本校に移設して以来、毎年慰霊祭を行っています。

名古屋空襲の記憶がどんどん風化していく中、本校では、慰霊の日を継続して実施していくだけでなく、名古屋市民がこの事実に関心を持ち、知識を持ち、そして失われた命があること、戦後多くの人々のたゆみない努力の上に現在の繁栄があることを名古屋市民が語り継いでいくために、「名古屋空襲慰霊の日」の条例制定運動に生徒会執行部を中心として入りました。名古屋空襲の生の話を聞き、学習を重ね、市会議員回りを始め、多くの他校生徒会、市民団体が賛同し、マスコミも注目し、2018年末には名古屋市議会に請願書を提出する運びとなりました。今年度、請願項目の一部分が採択され、一部分が保留となりましたが、貴重な一歩を踏み出すことができた年となりました。

 

④2年生文系コースでのSDGsに関わる教育

 SDGsの17の目標から1つを選び、その目標に関する国際的、または地域の問題について調査研究させるもの。関連する地元企業や団体にフィールドワークをして、考えを深めるよう指導しました。英語の授業の一部分として取り組まれ、最終的には、英語でのプレゼンテーションを実施します。プレゼンテーションの中には、どんなアクションを自分たちが起こすのかについての考えを含るように指導している。

 

⑤外来種の駆除

本校の科学研究部が中心となり、名古屋市内を流れる矢田川、庄内川、そして猫が洞池に生息するブルーギルを中心とした外来種の駆除の取り組みを進めている。もともとは様々な魚の透明標本をつくることが目的であったが、結果として外来種の駆除に取り組むこととなった。日本の魚を釣るほど、なぜ外来種が強いのかがわかってきて、駆除の意味を理解した取り組みになっている。産卵場所がわかってきたりして、地域からも注目される取組になっている。

来年度の活動計画

①海外姉妹校の生徒が集合して開催される姉妹校交流会では、「多文化共生社会」をテーマに未来の地球市民の生き方を考えさせます。その際、SDGsという世界共通の目標を意識しながら未来の地球社会づくりに貢献できる人材を育成します。

②名古屋空襲慰霊の日条例制定運動は引き続き賛同者を広げる取り組みを行います。他校生徒会だけでなく、市民団体も広げます。

③外来種駆除の取り組みは少ない部員で地道な取り組みではあるが、引き続き活動を継続して行く。

④国際探究コースを中心として世界遺産学習に取り組みます。世界遺産が直面する危機からを切り口に、地球規模の問題を考えます。