- しぶやきょういくがくえんしぶやちゅうがくこうとうがっこう
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渋谷教育学園渋谷中学高等学校
- Shibuya Junior & Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区関東地区
- 主な活動分野登録なし
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18 |
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電話番号 | 03-3400-6363 |
ホームページ | https://www.shibushibu.jp/ |
加盟年 | 2009 |
2023年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野
本校は、「自調自考」、「国際人」、「高い倫理感」を学校理念とし、ESDをグローバル・イシュー解決の一助となる人材育成と捉え、その実践を通して地球規模の思いやりと自調自考力の育成を目標とした。具体的には、教科横断型アクティブ・ラーニング授業、サービス・ラーニング活動、国際高校生会議を柱に、①グローバル・シチズンシップに係わる活動、②次世代グローバルリーダーの育成に係わる教育、③世界遺産に係わる学習、④社会参画に係わる学習を行った。さらに、これらの教育活動をより活発化させ、志を同じくする国内外の学校や企業、教育団体とのネットワークを構築するために⑤オンライン国際イベント「学びのオリンピック SOLA 2023」(Shibuya Olympiad in Liberal Arts 2023)を開催した。
グローバル-シチズンシップに係わる活動
広島をテーマ相互理解の重要性と平和への思いを考えるプログラムを実施した。また、チームで考えた内容をアメリカの高校生に発信し、多様な考え方への理解を深める活動につなげた。また、これまでの経験と学びを活かし、地域社会が抱える課題の解決にむけた社会貢献活動に取り組み、その経験を通して学んだことを発信するサービス・ラーニングを実施した。豊かな日本でも起こっている課題について理解し、社会に参画する意欲を育む。(主な活動分野:国際理解・平和・GCED・地域貢献活動)
次世代グローバルリーダーの育成に係わる教育
地球社会が抱える問題を理解し、その解決策を考える教科横断型アクティブラーニング授業を行った。高1、英語科では「核兵器」をテーマに探究型学習を行い、米国フロリダのパートナー校の世界史の授業で使用する教科書を作成した。また、アジア、アフリカ、中東、欧州の様々な国から来た大学院生と議論を行い、発表につなげた。高2は、複数の教科が連携し、水、エネルギー、イスラム教、生物多様性などを複眼的に学んだ。こちらも海外の方を招いてインタビューを行うことにより各国の実情について認識した。その他、サンゴ礁の人工産卵やウクライナ問題、資本主義と気候変動など、専門家を招き、講座やワークショップを実施した。以上の活動を通して、生徒たちは、課題解決のためには、深い学びと意欲が大切であると実感し、発信力も向上した。(主な活動分野:環境・エネルギー・生物多様性・気候変動・人権・平和・貧困)
世界遺産に係わる学習
事前学習を十分に行った後、中学で信州、奈良に、高校では広島、九州に赴き、各地の世界遺産や地域遺産について学んだ。現地では研究テーマ別に集まったチームで活動し、インタビュー等を行った。研修後は、現地で取材してきたことをもとにプレゼンテーションや論文集作成を行った。(主な活動分野:世界遺産や地域遺産等)
社会参画に係わる学習
高2を中心に、各人がこれまでの経験と学びを活かし、地域社会が抱える課題の解決にむけた社会貢献活動に取り組み、その経験を通して学んだことを発信するサービス・ラーニング(社会貢献活動教育)を実施した。生徒たちは、課題の実態を知り、社会変革に対する意欲を高めた。例えば、渋谷キャストを会場とした献血イベントの開催、国内外の高校生と互いの文化についてプレゼンをし合うイベントの定期的な開催、JA協力のもと規格外で廃棄になる野菜を子ども食堂などへ届ける活動、中高生向け電子工作のワークショップ開催、渋谷キャストでの献血のイベント開催、昨年度の継続でウクライナの現地の人々への支援活動など、80以上の多岐に渡る活動を行った。(主な活動分野:GCED・地域貢献活動)
▲渋谷キャストを会場に献血イベントを開催
▲小学校での自然災害&避難についての訪問授業
▲東京理科大で子ども向けのロボットワークショップを開催
▲古着を回収してカンボジアの子供たちを支援
SDGs達成に向けてのネットワーク構築
8月17日、国際イベント「学びのオリンピック SOLA 2023」(Shibuya Olympiad in Liberal Arts 2023)をオンラインと対面のハイブリッドで開催した。オリンピックがSDGs達成に必要な2大要素「多様性と協働」で成り立っているイベントであり、リベラルアーツがSDGs達成の鍵となる学問であること、そして「空」が世界を1つに繋げていることから名づけられた。教員が決めたのはこの大会名と開催日だけで、それ以外はスローガンや種目の決定、バイリンガルの公式ウェブサイトの構築、要項やポスターの作成と募集、大会の進行等、企画・運営は徹底して生徒が行った。生徒が立ち上げた企画は、中学生SDGsActions Not Words、2050の日本を描く、ペット中高生会議、模擬G7サミット、パーラメンタリーディベート国際大会、ビブリオバトル全国大会および国際大会、ゴミ問題会議、中学生Unite and Make Changeプレゼンテーション、数学マラソン、中高生気候サミット、サステイナブルクローゼット(ファストファッション産業を取り巻く問題についてのワークショップ)の合計13であった。リベラルアーツということで内容は多岐に渡ったが、いずれもSDGs達成を目指すというコンセプトで実施された。参加校数は、国内が63校、海外が31校で、結果として、10ヶ国から560名が参加するという非常に大規模なイベントとなった。また、15団体のサポート、国内外からの30名のゲストの協力も得られ、学校関係以外のネットワーク構築にも成功した。
来年度の活動計画
グローバル・シチズンシップに係わる教育
シンガポールのトップ校であるラッフルズ・インスティテューションを訪問、寮生活とホームステイし、SDGsに関する会議を行う。その他、地元のダンマン校の生徒との交流をするなど、現地の文化について学ぶ。その他、英国やオーストラリアなどの海外研修を復活させる。9月からは、複数の長期留学生を受け入れ、校内で文化紹介をする機会を多く設ける。(主な活動分野:国際理解、GCED)
グローバルリーダーの育成に係わる教育
地球社会が抱える問題を理解し、その解決策を考える教科横断型アクティブ・ラーニング授業を行う。複数の教科が連携し、人権、環境、エネルギー、貧困、戦争や紛争などを複眼的に学習する。その学びを校外研修や大学院生との議論を通して深め、まとめとしてプレゼンテーションを行う。高1では、広島をテーマに平和への思いを考えるプログラムを実施する。日本の大学院に通う様々な国からの留学生を英語の授業に招き、アドバイスをいただきながら、海外の高校生向けの広島に関する教材を作成する。完成した教材は、実際に米国フロリダのパートナー校の歴史の授業で使用してもらう。(主な活動分野:環境・エネルギー・生物多様性・気候変動・人権・平和・貧困)
世界遺産にかかわる教育
世界遺産をめぐる研修を実施し、その意義や残るための努力について理解を深める。また、現地の学校交流を通じて、次世代へつながるネットワークの構築をはかる。ユネスコ活動への理解を深め、ユネスコスクールの一員であることの重要性を理解する。(主な活動分野:世界遺産や地域遺産等)
社会参画に係わる学習
授業や研修などで得た経験と学びを活かし、地域社会が抱える課題の解決に向けて高校生である自分が今できることを各自で考え、行動に移し、それを通して学んだことを発信する社会貢献活動教育サービス・ラーニングを実施する。社会課題を自分事として考えるようになる機会とし、卒業後の進路選択を考える材料にもする。(主な活動分野:国際理解・平和・GCED・地域貢献活動)
SDGs達成に向けてのネットワーク構築
過去3回行った「学びのオリンピック」を今年度も開催する。今年度中に高校2年生を中心に実行委員会を立ち上げ、種目なども確定し、来年度早々に参加募集を行う。海外や遠方の県の中高生が気軽に参加できるオンラインで行う種目と、本校に来ていただいて対面で行う種目を設ける予定である。(主な活動分野:GCED・SDGs全般)