2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, その他の関連分野

本校は、「自調自考」、「国際人」、「高い倫理感」を学校理念として、ESDをグローバル・イシュー解決に向けての人財育成と捉え、ESDの実践を通して地球規模の思いやりと自調自考力の育成を目標とした。

具体的には、教科横断型アクティブ・ラーニング、サービス・ラーニングを柱に、①グローバル・シチズンシップに係わる活動、②次世代グローバルリーダーの育成に係わる教育、③世界遺産に係わる学習、④社会参画に係わる学習を行った。

①  グローバル・シチズンシップに係わる活動

・高校生G20サミット:5月、生徒の企画・運営により約200名の高校生会議を開き、少子高齢化と労働不足、ジェンダー平等と働き方改革などの問題について提言を作成。それを大学生中心のY20サミットで発表し、その後Y20の提言に盛り込まれてG20の首脳陣に提出。

Global Responsibility 20197月、バルセロナにて、世界の安全保障を考える国際高校生会議に本校の6名が日本代表として参加し解決案を作成。Environmental and Natural Disasters 部門第1位、Sustainability部門第2位。12月に高校生全国フォーラムで文部科学大臣賞を受賞。

・全日本高校模擬国連大会:「死刑モラトリアム」の議題でボスワナ大使として優秀賞受賞。

Project Hiroshima:広島での現地取材をもとに米国の高校で高2生10名が授業を実施。

・その他:SDGsプレゼンテーション大会開催、台湾サミット参加、LGBTQセミナー開催、ユネスコ世界寺子屋運動及び東日本大震災子ども支援募金のための古本市開催など。

②  次世代グローバルリーダーの育成に係わる教育

地球社会の問題を理解し、解決策を考えるアクティブ・ラーニング型授業を実施。複数の教科が連携し、人権、環境、エネルギー、貧困、戦争などを複眼的に学び、また校外研修や大学院生との議論を行い、発表した。

③  世界遺産に係わる学習

世界遺産をめぐる研修を実施。ユネスコスクールの一員としてその意義や維持の努力について理解を深めた。また、現地の学校交流を通じ、次世代へつながるネットワークを構築。

④  社会参画に係わる学習

高校2年生は、これまでの学びを活かし、人権、水、エネルギー、宗教、環境などの課題解決に向けた社会貢献活動を各人が計画、実行、発信した。

来年度の活動計画

① グローバル・シチズンシップに係わる教育

広島をテーマ相互理解の重要性と平和への思いを考えるプログラムを実施する。また、チームで考えた内容をアメリカの高校生に発信し、多様な考え方への理解を深める活動につなげる。また、これまでの経験と学びを活かし、地域社会が抱える課題の解決にむけた社会貢献活動に取り組み、その経験を通して学んだことを発信するサービス・ラーニングを実施する。豊かな日本でも起こっている課題について理解し、社会に参画する意欲を育む。

② グローバル・リーダーの育成に係わる教育

地球社会が抱える問題を理解し、その解決策を考えるアクティブラーニング型の授業を行う。複数の教科が連携し、人権、環境、エネルギー、貧困、戦争や紛争などを複眼的に学び、また校外研修や大学院生との議論を行い、さらに発表・プレゼンテーションにつなげる。課題解決のためには、深い学びと意欲の大切さを理解するとともに、実践的な発信力の育成に取り組む。また、次世代リーダー養成プログラムなどを開設し、より実践的なリーダーシップ力を伸ばす機会をつくる。

③ 世界遺産にかかわる教育

世界遺産をめぐる研修を実施し、その意義や残るための努力について理解を深める。また、現地の学校交流を通じて、次世代へつながるネットワーク構築をはかる。ユネスコ活動への理解を深め、ユネスコスクールの一員であることの重要性を理解する。