• つくばだいがくふぞくさかどこうとうがっこう
  • 筑波大学附属坂戸高等学校

  • Senior High School at Sakado, University of Tsukuba
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒350-0214 埼玉県坂戸市千代田1-24-1
電話番号 049-281-1541
ホームページ http://www.sakado-s.tsukuba.ac.jp/
加盟年 2011

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

1.高大接続科目「国際農業研修Ⅶ」@インドネシアの開発

本校は、SGH事業として2014年度からインドネシアにおいて、「森林の保全」をテーマにした探究型の海外フィールドワークを実施してきた。本年度、筑波大学およびアジア最大級の製紙メーカーであるアジア・パルプ・アンド・ペーパーおよび、その日本法人であるエイピーピー・ジャパン株式会社と連携し、高大接続科目としての海外フィールドワーク(科目名:国際農業研修Ⅶ)を開発した。履修者の募集は、高校、大学、それぞれで行い、高校生6名、大学生は8名、合計14名が参加することとなった。研修の主な内容を表1に示した。前半(8月5日まで)は、スマトラ島におけるAPPの植林地の訪問、農村支援地域の視察、製紙工場(日本向けの製品も製造されている)、保護林、精鋭樹育種実験施設などを見学した。後半は、ジャワ島における実習を行い、おもに姉妹校との交流を行った。APPの製品は、日本にも輸出されており、実際に日本のホームセンターでも販売されている。APPの植林地における実習は、高校生、大学生ともに自己の消費生活の在り方と地球規模の課題をつなげて考えられる貴重な機会となった。後半は、本校の連携先との交流が中心のプログラムであった。連携校において、筑波大学の説明も行った。このような形で、高校と大学の連携が進めば、世界各国から筑波大学に留学を希望する高校生を発掘できるのではと考えられた。

森林再生プロジェクト現場での植林実習

.SEA-teacherパイロットプロジェクトについて

 SEA-Teacherプロジェクトは、東南アジア教育大臣機構SEAMEO(Southeast Asia Ministers of Education Organization)が行う、各国大学間交換教育実習(Internship Program)である。 教員養成課程の中で重要な必修科目である教育実習を、東南アジア地域内で国境を越えて行っている。

SEAMEO における国内唯一の提携機関(Affiliate Member)である筑波大学には、当初より参加打診があり、2020年2月に本校が協力校として日本ではじめて参画し、筑波大学国際局との連携によりパイロットプロジェクトとして実施した。COVID-19の影響で、3年間中断していたが、2023年2月に再開し、2024年2月に3回目の受入を行った。インドネシア、タイ、フィリピンの大学生の受け入れだけではなく、同じ時期に筑波大生も3か国に渡航し実習を行っている。

3回目の受入となった今回も、これまでと同様に、インドネシア教育大学、セントラルルゾン州立大学、コンケン大学から受入を行った。参加学生は各2名、計6名であった。教科は、英語、理科、地歴公民であった。

グローバル人材の育成には、「グローバル人材を育成できる教員の育成」が必要不可欠である。学生時代に海外の学校で教育実習を行った経験のある教員は、学校現場においても各国の教員と連携を取りながら国際教育を展開することが可能となるであろう。

また、本事業は、参加した学生だけではなく、受け入れる高校の教員や生徒にとっても価値のある事業である。異なる国の異なる大学から坂戸に集い、助け合いながら異国の地で熱心に実習を行っている海外からの学生の皆さんの姿をみると、受け入れる我々自身も、日本における国際教育のあり方を熟考しなければと考えさせられる。今後、本校だけではなく、日本全国に本事業が広まっていくよう、本校での受け入れ経験を外部に積極的に発信していきたい。

Sea-teacherプログラム参加学生来日(成田空港)

本校研究大会での発表(2024年2月開催)

3.2023年度のおもな国際教育活動一覧

タイ・カセサート大学附属高等学校から留学生(1年間)を3名受入

(2023年4月~2024年3月)

台湾・高雄市立林園高級中学との交流会

(2023年5月23日:生徒32名、教員5名来校)

筑波大学AIMSプログラム留学生との交流会

(2023年6月3日:ASEAN諸国からの留学生25名、生徒35名参加)

東京国際大学留学生との交流

(2023年7月31日:留学生10 名来校、生徒 90 名参加)

高大接続先取り履修科目「国際農業研修Ⅶ」@インドネシア

(2023年8月1日~11日:筑波大学生8名、生徒6 名参加)

インドネシア教育大学附属高等学校と国際教育連携協定締結@バンドン

(2023年8月7日調印)

トビタテ留学JAPANおよび留学(1年間)@インドネシア・ボゴール農科大学附属コルニタ高校

(2023年8月:生徒各1名)

オーストラリア夏季研修プログラム@メルボルン、シドニー

(2023年8月6日~8月13日:生徒19名参加、引率2名)

台湾(日本台湾交流協会より依頼)から留学生(1年間)を1名受入

(2023年9月~ )

筑波大学ウクライナ留学生の招聘

(2023年9月12日:留学生4名)

筑波会議2023におけるASEAN-日本の友好協力 50 周年記念に登壇@つくば

(2023年9月28日:生徒3名、教員1名)

インドネシア・ジョクジャカルタ国立第1高等学校受入

(2023年10月3日:生徒20名および教員来校)

第12回高校生国際ESDシンポジウム・The 5th SDGs Global Engagement Conference @ wherever you are(2023年11月11日:海外校6校、国内6校参加)
イオン1%クラブティーンエイジアンバサダープログラム参加@日本&ベトナム

(2023年11月13日~18日:日本プログラム、2024年1月14日~21日:ベトナムプログラム、生徒10名、教員2名)

第3回SEA-teacherパイロット事業受入

(2024年2月6日~3月5日:インドネシア教育大学、コンケン大学、セントラルルゾン大学 教育実習生各2名計6名)

第27回総合学科研究大会における茨城県立土浦第一高等学校校長プラニク・ヨゲンドラ氏講演会

(2024年2月10日:外部参加者約120名、保護者約70名、生徒約350名参加)

オーストラリア春季研修プログラム@メルボルン、シドニー

(2024年3月24日~4月2日:生徒32名・引率2名参加予定)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

  • 1年次全員を対象とした国内および国外フィールドワークの企画・実施
  • 選択制海外フィールドワーク(インドネシア・オーストラリアなど)の実施
  • 総合的探求の時間や教科科目の中でのユネスコスクールを意識した活動・展開
  • 高校生国際ESDシンポジウムの開催
  • 姉妹校(インドネシア・タイ・フィリピン)との相互交流
  • 地域イベントへの積極的な参加促進
  • 協力企業とのSDGs学習会の開催
  • 積極的な留学生の受け入れ。

過去の活動報告