• きたきゅうしゅうしりつさやがたにしょうがっこう
  • 北九州市立鞘ヶ谷小学校

  • Kitakyushu Municipal Sayagatani Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

北九州市立鞘ヶ谷小学校

所在地 〒804-0023 福岡県北九州市戸畑区東鞘ヶ谷町4-1
電話番号 093-871-3005
ホームページ http://www.kita9.ed.jp/sayagatani-e/
加盟年 2015

2023年度活動報告

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉

本校では、ESDを各教科・領域における基本理念として、ESDの実践を通して、身近に起きている出来事を他人事としてとらえるのではなく、自分事としてとらえ、今何ができるのか、何をしなければならないのかというような実践力の育成を行ってきた。
そこで、本年度も継続して、活動分野を人権・環境を柱として、①平和に関わる活動 ②福祉に関わる活動 ③環境に関わる学習、④文化遺産の継承や国際理解に関わる活動について、以下の実践を行った。

① 平和に係わる活動
本校では、毎年7月を平和に関する学習月間として、各学年に応じて平和に関する学習を行っている。中でも、      6年生については、「北九州市平和のまちミュージアム」を見学し、その学習を基に、全校児童で千羽鶴の製作をお願いし、修学旅行で訪れた「大刀洗平和記念館」に献納した。その際、平和集会を行い、代表児童による平和宣言を行った。平和への願いや思いを全校児童が一つになることができた。

② 福祉に関わる活動
〇 ふうせんバレーボールの体験(3年生・4年生)
北九州市から広まった障がいのあるなしにかかわらず子どもから高齢者まで楽しめるふうせんバレーボールの体験を3年生と4年生で行った。当日は、協会の方とふうせんバレーボールをしている車いすの方からふうせんバレーボールが広まっていった経緯を学び、実際に車いすの方と一緒にふうせんバレーボールを楽しんだ。共に競技をする体験をしたことで、一緒にスポーツを楽しむことは当たり前のことであることやスポーツにおけるバリアフリーの有用性について実感することができた。

〇 車いすバスケットボールの体験及び大会観戦(5年生)
当初より北九州市で行われている車いすバスケットボールについて、体験、大会観 戦を含めた学習を行った。車いすバスケットボールについては、子どもたちが自分で調べた後、大会に出る選手に来ていただき、プレーを見たり、車いすに乗って一緒にしたりした。通常の車いすと違う構造の競技用の車いすや一般のバスケットボールのルールとの違いを体感することができた。また、大会を観戦することで、一般のバスケットボールでは見られないテクニックやスピードなど迫力ある試合に感動を覚えていた。障がいのあるなしに関わらず、スポーツを楽しむことの大切さを学んでいた。

③ 環境に関わる活動
〇 ホタル飼育(ホタル環境委員会と全校児童)
本校には、市内でも珍しいホタルの人工飼育を行える飼育舎と人工川がある。人工飼育については、35年以上続いている。これまで、地域の有識者にお願いしていたが、昨年度から教師とホタル環境委員会の児童とで行うようになった。飼育は、試行錯誤の繰り返しであり、ホタル飼育に詳しい講師の先生に指導を仰ぎながら取り組んでいる。ホタル飼育の難しさや生き物の命の尊さを改めて感じることのできる活動となった。

〇 山田緑地や環境ミュージアムでの環境学習と地域での花植え活動(4年)
4年生は、市内にある自然観察学習施設の山田緑地や環境ミュージアムでの環境学習を行った。約半世紀にわたって開発行為の手が加わっていない森の環境が保たれてきた緑地での木々や生物について学習を行うとともに、環境都市北九州市の取組について学習した。
また、地域の通学路にある花壇にチューリップの球根を地域の方と一緒に植えた。北九州市や地域の方の環境を守り、整えている取組を知ることで、環境保全への取組が自分たちの生活を支えている一つであることを感じ取っていた。

〇 北九州市環境首都検定(6年生)
毎年北九州市が行っている環境首都検定を6年生が受検している。持続可能な社会の構築のための人材づくりとして、環境を中心に問題が設定されており、ユネスコスクールの児童としての伝統と誇りを培う取組にもなっている。

④ 文化遺産の尊重
〇 戸畑祇園山笠お囃子を聴く会(全学年)
戸畑を代表する祭りで、国の重要無形文化財となっている戸畑祇園大山笠の天籟寺山笠の方たちを招いて、お囃子を聴く会を行った。これまでコロナ禍のため行えてなかったが、4年ぶりの開催となり、子どもたちの関心も高かった。実際に太鼓や鐘を鳴らす体験も行った。中学生から山をかつげるようになるため、その希望者は減ってきている現状がある。200年以上続くこの祭りを継承していく人材を育てていく上でも大切な取り組みとなっている。

〇 「小倉織」の体験(4年生)
江戸時代から続く地域の伝統的な織物文化である「小倉織」を講師の先生を招いて、一人一人が実際に手織りをする体験を行った。縦糸と横糸を交互に織りながら、それぞれに小倉織の特徴である独特の縞模様が出来上がり、織る楽しさや出来上がりの素晴らしさを感じていた。小倉織についても、調べ学習を行い、地域に残る伝統的な文化を継承していくことを大切に感じる心を醸成することができた。

 

来年度の活動計画

これまでの活動を引き続き実施しながら、ねらい、系統性の整理や新たな分野の開発を行っていく。

1 人権
〇 平和:全学年での平和に関する学習
〇 福祉:障害児者とのかかわりを通した体験活動、キャリア教育
〇 国際理解:異文化交流

2 環境
〇 ホタル飼育
〇 環境保護(地域、北九州市内など、身近な環境から地球の環境へ)

3 文化遺産の敬称
〇 地域の文化:世界遺産の見学や小倉織の体験活動

 

過去の活動報告