• おおいたけんりつみえそうごうこうとうがっこう
  • 大分県立三重総合高等学校

  • Oita Prefectural Mie Sogo High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒879-7141 大分県豊後大野市三重町秋葉1010番地
電話番号 0974-22-5500
ホームページ http://kou.oita-ed.jp/miesogo/
加盟年 2017

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, エコパーク, ジオパーク

本校では「地域の環境や社会・文化等」をESDの教育資源として活用し、地域を愛し、支える人材、ひいては持続可能な社会の創り手の育成を目指している。具体的には、「地域理解・地域貢献」をテーマに、地域住民や関係機関からの連携・協力を得ながら、(1)地域の課題解決に係る探究活動、(2)地域の環境に係る活動、(3)地域文化の継承・創造に係る活動等を行った。
(1)地域の課題解決に係る探究活動
普通科2年生の探究活動では、SDGs11「住み続けられるまちづくりを」に関連する取り組みを行った。豊後大野市の活性化策として「空地・空き家の商業科施設化」について提案した。また、住みやすい豊後大野市を目指して、「福祉シンボルマークの普及」に関する研究を行った。生物環境科3年生の課題研究では、家庭クラブとコラボして、SDGs12「つくる責任、つかう責任」に関連し、「豊後大野の野菜まるごとゼロロスカレー」のレシピを開発し、文化祭でのカレーの提供やレシピの地域への配布・HPでの紹介を行い、フードロスを防ぐ研究を行った。メディア科学科3年生の課題研究では、「ユネスコエコパーク探究~祖母山登頂Project~」と題して、5回にわたり祖母・傾・大崩山系へのフィールドワークを行い、9万年前の阿蘇山の大噴火による火砕流により豊後大野市特有の地形が誕生し現在の景観を作り、その存在自体が財産であることを認識する研究を行った。
(2)地域の環境に係る活動
本地域は「おおいた豊後大野ジオパーク」に指定されており、本校自然科学部は昨年度から白亜紀の化石である「アンモナイト」と「イノセラムス」の発掘と研究に着手している。本年度も8月の「高文連科学専門部 祖母山系自然研究調査会」に参加し、研究に取り組む予定であったが、台風の関係で中止となってしまった。しかし、自然科学部としては研究を継続している。
(3)地域文化の継承・創造に係る活動
本校の神楽部は豊後大野に伝わる浅草流岩戸神楽を地域の人から学び、自ら演じる活動をとおして、地域の伝統文化を将来に継承する活動に取り組んでいる。本年度も地域の祭やイベント等に参加し、20回を超える公演を行った。また、県のユネスコパーク情報発信事業で「DRUM TAO」と共演し公演を行った。演劇部は、地域の「三重総合高校の演劇を観る会」の支援を受け、市民向けの公演や地元の小学校でのボランティア公演を行うなど、地域文化の振興に資する活動を行った。

来年度の活動計画

地域の課題解決に係る探究活動や課題研究については、豊後大野市議会で「若者の視点からの地域課題への提言」として、議案として取り上げられるなど評価を受けている。今以上に地域住民や関係機関との連携の強化を図りながら内容をより充実させ、具体性を持ったものとしていく。そのために、資料の収集、データ分析力及び考察力のレベルアップを図り、問題解決能力の向上に重点を置いて取組んでいきたい。自然科学部の研究は、今後も地域の自然や環境について主体的に学び、地域の自然保持の大切さを実感できる活動としていきたい。来年度は大分県生活環境部の「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク事務局」とも連携して、自然保護や地域資源の活用やその調査に取り組む予定である。また、神楽部や演劇部等を中心に、伝統文化の継承と新たな文化の創造を発信していきたい。

過去の活動報告