• わかやまけんりつこさだがおかちゅうがっこう・はしもとこうとうがっこう
  • 和歌山県立古佐田丘中学校・橋本高等学校

  • Wakayama Prefectural Hashimoto High School / Kosadagaoka Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒648-0065 和歌山県橋本市古佐田4-10-1
電話番号 0736-32-0049
ホームページ https://www.hashimoto-h.wakayama-c.ed.jp/
加盟年 2014

2023年度活動報告

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校は、「自治と自由」の校訓のもと、「新たな未来を創造する人の育成」を教育目標に掲げ、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の文化や社会的な課題に対する理解を深め、地域社会を維持し、担っていく力を培うとともに、広い視野を持って、異なる習慣や文化を持った人々とともに生きていくための資質や能力の育成を目標とした。

具体的には、①国際交流、②世界遺産や地域の文化財等に関する学習、③SDGsの達成を視野に入れた学習を行った。

①国際交流

(1) 中国四川省成都外国語学校とのオンライン交流

昨年度に引き続き、独立行政法人国際交流基金が実施する日中高校生対話・協働プログラムに参加し、中国四川省成都外国語学校と「パンダとSDGsがつなぐ日中交流」をテーマにオンライン交流を行った。1、2年希望者9名が参加し、下記テーマで交流を行った。テーマについて発表したあとは、学校生活や勉強時間など身近な話題となり、自分たちの習慣と似ている点や異なる点を知り、異文化に対する理解が深まった。

1回目(10月31日)「自己紹介と学校紹介」について

2回目(1月9日)  「地域の観光名所や食べ物」について

3回目(3月5日予定)「日中のパンダとSDGsの取り組み」について

(2) マレーシアの中学・高校生との交流

10月16日マレーシアから24名が本校へ訪問し、歓迎集会や授業参加などの交流を行った。高校では、1年生の英語の授業でグループごとにサイコロでテーマを決めてディスカッションを行った。中学では、3年生が“だるまさんが転んだ”や“福笑い”、“折り紙”などの日本の遊びを紹介し、遊びを通して交流を深めることができた。また、中高とも、希望者を募り、会議室にてお弁当を食べながらお互いの文化や学校生活について楽しく話しながらランチタイムを過ごした。

②世界遺産や地域の文化財等に関する学習

高校1年生は、文科省の普通科改革支援事業の一環で、世界遺産高野山の魅力を世界へ発信することを目標に、講演や現地研修を行った。そして、英語の授業で“My discovery in Koyasan”というテーマで高野山で撮った写真を見せながら、クラスで発表を行った。代表20名が和歌山大学へ行き、留学生に高野山の魅力を伝えることにチャレンジした。

 

中学校では、「総合的な学習の時間」にふるさと学習を行っている。3年間を通して、ふるさとに誇りを持ち、自らが次世代にむけてふるさとのよさを伝える担い手となるよう意識づけをすることを目的としている。1年生では、①橋本駅周辺の歴史探索 ②「わかやまふるさと検定」などを行い「ふるさと」について理解を深め学ぶことができた。和歌山県にある世界遺産、和歌山の歴史・特産品、和歌山に関連する著名人などについて学びを深めることができた。2年生では、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」について調べ学習をした。校外学習では、世界遺産マスターの方の説明のもと、九度山町の慈尊院や丹生官省符神社について現地学習し、さらには町石道(慈尊院から展望台付近まで)を実際に歩くことで、当時の人々の生活に触れることができた。校外学習後、学んだことを新聞にまとめ発表した。3年生は、矢立を出発し、高野山まで続く町石道を歩いた。世界遺産マスターにガイドをしていただき、町石道の歴史や文化について学んだ。高野山上では、大門・壇上伽藍・奥の院を訪れ、身近な世界遺産について学びを深めると共に、精進料理を食すなどした。校外学習後に学んだことをスライドにまとめ、10月末の修学旅行で東京を訪れた際、ユネスコスクールである成蹊中学校にて発表を通して交流することができた。

③SDGsの達成を視野に入れた学習

中学校では全学年において「総合的な学習の時間」や各教科の授業で、SDGs の17のゴールについて学習した。特に3年生では、東京方面の修学旅行にて、JICA地球ひろばを訪問し、見学と講話を通してSDGs への取り組みについて学習した。また、1月の命を育む授業にて、アフリカに住む少女の出産の現状に対し「SDGsマッピングアクティビティ」を通し、自分たちにできることについて考えを深めることができた。

高校では「総合的な探究の時間」において、自分たちにできる取り組みを提言する探究学習を行った。1学年では、橋本市役所の協力のもと、農林業や高齢者、子育てや危機管理など市の抱える課題に対して施策を考え発表した。2学年は、同じ分野を選択した生徒がチームとなり、SDGs 達成に向けて課題を設定し、フィールドワークやアンケートなどを積極的に行って解決策を発表した。1,2学年とも中間発表を経て内容を見直し、クラス発表で選ばれた班は2月8日の校内発表会で探究した成果を発表する予定である。さらに、1学年の優秀作品は橋本市長へプレゼンテーションを行い、2学年は「SDGs探究AWARDS」への応募や外部団体での発表を予定している。

来年度の活動計画

①世界遺産や地域の文化財等に関する学習

中学校では、3学年とも「ふるさと学習」を「総合的な学習の時間」の中心として取り組む予定である。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」について、世界遺産マスターに指導を受けながら、SDGsに関連した学習をすすめていく。また、学習した内容を他校と交流する機会を持っていきたいと考えている。高校では、来年度も世界遺産高野山の魅力を世界へ発信することを目標に、現地研修を実施し、高野山の魅力について理解を深め、海外へ発信していきたいと考えている。

②SDGsの達成を視野に入れた学習

中学校では、「総合的な学習の時間」で、SDGsの17のゴールについて知り、ゴールを「自分ごと」ととらえ、ゴール達成のために自分たちができることは何かを考える予定である。

高校では、「総合的な探究の時間」で、1年次では、橋本市と協力して、農林業や高齢者、子育てや危機管理など市の抱える課題に対して市長へ施策提案を行う予定である。2年次では、グループごとにSDGsの目標の中から課題をみつけ、フィールドワークやアンケートなどの調査を通して解決策を考えて、プレゼンの形で発表する予定である。

また、国際交流活動については、コロナ禍の規制が緩和され、3月にオーストラリア短期海外研修を実施する予定である。

過去の活動報告