• ちばれいめいこうとうがっこう
  • 千葉黎明高等学校

  • Chiba Reimei High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒289-1115 千葉県八街市八街ほ625
電話番号 043-443-3221
ホームページ http://www.reimei.ac.jp/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

コロナに惑わされた社会環境から脱して、ここ数年展開することが出来なかった(控えていた)活動を再開することができたことは、持続発展的な教育活動(ESD)の成果を求め、そして期待するうえで大きな光となった。
活動はSDGsをメインテーマにした学びをデザインしたものが多く、環境に関する課題、異年齢交流、学校間交流、防災教育、国際交流(国際理解)、地域の伝統を学ぶ、共生社会について学ぶ機会など、教科横断的なスケールを持ち、人間力を育てる本校教育の軸となる活動が展開されている。

以下、今年度実施の活動について報告する。

(1) 黎明グリーンプロジェクト(Reimei Green Project)5年目
本校サッカー場を天然芝にするプロジェクトの5年目。その年の天候によって4年間の生育・管理データとグランド活用状況等の経験値が蓄積されて、その効用や学校環境・景観などにも繋がる学びの場として存在している。
今年度は創立100周年を迎え、その周年事業の一つとして進めてきたプロジェクトとして9月30日の式典で改めて披露・公開したこともあり、全校生徒の手作り天然芝グランドとして一定の完成を報告することができた。令和5年2月12日に千葉大学で開催されたESD成果発表会では、海洋ゴミにおけるマイクロプラスチックの約23%が人工芝であったという報告を背景に、本校のグランドを天然芝にしている理由を考察し英語で発表した。

(2) 「スポごみ」参加
「スポごみワールドカップ千葉県大会」 「スポごみ甲子園千葉県大会」 に参加。「スポごみ」というイベント性を利用して、生活圏の当たり前の風景の中にあるゴミの存在を通して、社会生活を顧みる機会となった。

(3) SDGsを学ぶ 1年生 宿泊研修 11月30日~12月2日
1年生の秋の宿泊研修(ホテル日航成田にて2泊3日)の研修プログラムのひとつとして、外部(JTB)講師によるSDGをテーマとした学習を実施。SDGs17の目標と169のターゲットについて学んだ。対象は1年生311名。

(4) 高校生アイディアソンに参加
日本財団『海と日本プロジェクト』の企画に生徒が参加。他校生徒や大学生と共にチームを組み、海洋ゴミを減らすためのプロジェクトを考えるワークショップを展開。本校生徒のチームが「トモダチ大作戦」と名付けた企画を考案し優秀賞となった。内容は海洋ゴミの8割が陸から流れ出たものであることに注目し、陸地のごみを減らすためのイベントの実施や各地のお祭りにゴミ拾いを組み込むプロジェクトを発表した。

(5)『トモダチ大作戦』を実行 1月27日
(4)の発表を踏まえて『トモダチ大作戦 in 八街』を1月27日(土)に開催。水辺から最も遠い内陸部にある八街市から海洋ゴミを減らす行動を発信。城西国際大学の留学生が参加するなど 八街市ロータリークラブの支援もあり、地域の方々との交流と日ごろの感謝をこめた企画となった。本校生徒約70名が参加した。

(6) みつわ台幼稚園(千葉市)・へいわ幼稚園(千葉市) ボランティア
幼児教育・初等教育に興味を持つ生徒が中心となって  名が4グループに分かれて、保育体験ボランティアに取り組んだ。異年齢の世界観にはまってしまう生徒が続出。経験値を積み上げる良い機会となった。

(7) 養蜂プロジェクト
生産ビジネス科が中心となってニホンミツバチの養蜂プロジェクトを開始した。ニホンミツバチは日本固有種で最近では激減している様子。今回、初めてのチャレンジで2株から約6㎏の蜂蜜が取れた。わずか10メートルしか離れていない巣箱でも色・味・香・食感が異なることに驚いた。ミツバチの行動範囲は半径約2キロメートル。巣箱を中心に植生や生態などの研究につながるプロジェクトとして次年度に期待。環境問題や生物多様性、農業生産や食糧問題などにも繋がる魅力的なテーマが誕生した。

(8)心のバリアフリー プレゼン 11月11日
植草学園大学主催の高校生プレゼンテーションコンテストに参加。テーマは「心のバリアフリー」。1年生のグループがエントリーし、共生社会のありかたなどについて発表した。

(9) ZOZOゴルフ ボランティア  10月18日~22日
本校ゴルフ部の生徒が世界のトッププレイヤーが競い合う大会の運営ボランティアに参加。その臨場感や空気感は同じプレイヤーとして学びが多かったとの感想があった。また、国際大会のホスト役を担うなど貴重な体験となった。

(10) 子どもキャンプ in 館山  10月7日~9日
公益財団法人修養団が主催する「子どもキャンプ」に高校生リーダーとして4名が参加。館山市内の小学生12人と共に2泊3日のキャンプを過ごした。

(11) オーストラリア研修 再開  8月254日~30日
4年ぶりに海外研修を再開した。ゴールドコーストでのホームステイを軸として、ブリスベン市内の高校との学校交流なども行った。参加者は21名。

(12) 冨里市内小学校 夏休み学習支援ボランティア
コロナ禍で中断していたプログラムが再開。夏季休業中に富里市内の小学校で実施された勉強会に学習支援ボランティアとして22名が参加。ほとんどの生徒がかつて学んだ母校に戻り、学習の支援と異年齢交流が出来たことに大きな喜びを示した。

(13) 台湾研修 11月10日~13日
インターアクトクラブのプログラムに生徒代表1名が参加。異文化体験、そしてアジアの歴史と日台文化交流の様子などを学んだ。台北市内での市内ゴミ拾いなどを通じて大きな学びを得た。

(14) メキシコの画家が来校  5月31日
来日中のメキシコの画家(アーティスト)3名が来校。美術の時間に合流してメキシコの美術・芸術などを紹介した後、一緒に作品を創り上げた。Google翻訳を使用しながらの会話はとても楽しく、興味深く、素晴らしい時間を過ごした。

来年度の活動計画

本校が長年にわたり活動してきた地域ボランティアが形を変えながら再開。新しい時代の持続可能な教育活動として継続していく。
今年度新規展開した「養蜂プロジェクト」はその専門性からくる研究分野と考察テーマの拡大を予感させるピロジェクトとして期待。環境や生物多様性、日常生活の振り返り、農業の将来にまで及ぶ可能性を秘めている。また、海洋ゴミをテーマtした活動は「スポごみ」の手法を利用して継続的な活動に結びつけることを予定している。

過去の活動報告