2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

1,活動のねらい
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催は高校生にとって多くの学びの場(国際理解・ホスピタリティー・人権・共生など)となることを確信。絶好の機会として、スポーツを通した学びの機会を数多く提供することで、グローバルな視点から地域の生活にまでかかわる教育機会であることはもちろんのこと、スポーツを楽しみ、応援する文化を醸成し、「努力から得られる喜び」「フェアプレイ」「他者への敬意」「卓越性の追求」「身体、意思、知性の調和」を育てることにもつなげたいと考えた。

2,主な活動」内容
TOKYO2020オリンピック・パラリンピックは延期開催されたものの、新型コロナ感染拡大を受けて、思い描いてきたアクションは展開できなかったのは残念。県内の事前キャンプを利用した具体的な交流活動(山武市/スリランカ、旭市/ザンビア)も次々と中止となった。しかしながらオリパラを素材にしたアクションが多くの学びを創出した。その他、SDGsをテーマとした活動などを以下に紹介する。

(1)TOKYO2020オリパラ競技パネル展示
千葉県開催のオリパラ競技(フェンシング・レスリング・テコンドー・サーフィン・ゴールボール・シッティングバレーボール・車いすフェンシング・テコンドー(パラ)の8競技)のパネル展示を行った。(4月~7月)

(2)学園祭「黒板アートグランプリ」開催
コロナ禍のもとで開催された縮小版学園祭「校内文芸発表会」の全クラス参加企画として「TOKYO2020オリパラ」をテーマとした「黒板アートグランプリ」を開催。初めての企画であったが、技術的な才能の発見はもとより、どのクラスも図案を考えるためにチームが作られて、オリパラらしい躍動感のあるデザインを描き上げた。そのプロセスや達成感などに大きな意味と学びをもたらした。

(3)ザンビア選手団へ応援横断幕作製
旭市で事前合宿を予定していたザンビア共和国選手団をお迎えするための応援横断幕を書道部が製作。歓迎セレモニーで交流ができる予定でしたが合宿が中止となったため、製作過程の動画を編集して英語のビデオレターを作製。旭市がザンビア大使館を通して選手団に届けてくれた。同時に書道の授業で書いた漢字一文字を「うちわ」に仕立てて、来日選手30人分を贈った。

(4) 車いすバドミントン金メダリスト里見選手宅訪問
市内在住のTOKYO2020パラリンピックの車いすバドミントンで金メダリスト里見紗理奈選手のご自宅を訪問。生徒を代表して生徒会副会長と同じ中学校出身でバドミントン部の女子生徒が本校の生徒(生産ビジネス科)が育てた花(シクラメン)を届けた。生徒は緊張していたが、里見選手は気さくに迎えてくださり、金メダルを触らせてくださるなど素敵な時間を過ごした。、生徒は大興奮。その様子を壁新聞で全校生徒に報告した。

(5) ゴルフ部がPGA TOURトーナメントボランティア参加
本校ゴルフ部が世界最高峰のゴルフトーナメントであるPGA TOURトーナメント「ZOZO CHAMPIONSHIP2021」(10/21~10/24 アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブにて)の大会運営ボランティアに参加。世界のトップ選手を真近で見て、大きな刺激を受けたとのこと。

(6) 黎明グリーンプロジェクト(Reimei Green Project)
本校サッカー場を天然芝にするプロジェクトの3年目。2度目の冬を越えて、計画的なメンテナンスを施しながら芝のグランドは成長。コロナ禍において延期していた天然芝グランドの地域公開を11月下旬に実施した。当日はプロジェクトにかかわってくださった皆さんをはじめ、芝植えに参加してくれた地域の少年サッカー団の選手や指導者の皆さんを招いてお披露目の会を実施。式後は高校生と少年チーム選手がチームを組み楽しい交流ゲームが行われた。
この活動は今年度春に近隣小学校(実住小学校)の校庭芝化に発展し、本校サッカー部が協力している。

(7) 生徒会の呼びかけで献血を実施
コロナ禍において、医療従事者への支援や各自の健康を考える機会として生徒会が全校生徒に呼び掛けて献血を実施した。3月と6月の2回実施。合計約250名が参加した。

(8)ジェンダーについて学習・プレゼン
近隣大学が主催したプレゼンコンテストに「ジェンダー平等」について調査し考察した内容の発表を行った(1年生)。準グランプリに輝いた。

(9)パラリンピックについてポスター発表
3年生の生涯スポーツ(選択科目)履修者がパラスポーツについて調査し、ポスター発表を行った。

来年度の活動計画

オリパラを教材にした取り組みのは今後も継続を予定しており、本校の「SDGs宣言」をキーワードとした教活動を今後も継続してゆく。コロナ禍の状況下で実施ができなかったボランティア活動をはじめ、海外研修や海外からの高校生を迎え入れることなどの再開を目指したい。また、それぞれの活動に代わるオンラインでの国際交流や学習の方法も視野に入れておきたい。
グランドの天然芝化計画「Reimei Green Project」は2019年から今年で3年間の「1stステージ」のプログラムを経過する。天然芝は計画的なメンテナンスが必要なので、今後も継続した管理を進めていくことになる。このグランドの存在は知環境問題を学ぶ好素材であり、本校生産ビジネス科の教材としての役割も持つことになる。このグランドが地域スポーツの拠点となることは歓迎すべきこと。スポーツ文化の育成にも寄与するものとして、管理しながら地域開放をしていく。(この取り組みは全国から注目されており、問い合わせや視察希望にも対応していく予定。)