2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

COVID-19感染拡大に伴う学校閉鎖を背景に教育活動の大幅な変更や各種イベントが次々と中止となり、計画していたESD関連のプロジェクトを進めることが困難となった。そこで活動計画を見直し、できることを進めた。

 1、黎明グリーンプロジェクト(Reimei Green Project)

本校サッカー場を天然芝にするプロジェクトの2年目。1年目の冬を越えて、補植のための苗作りを4月に開始。育った苗を痛んだり根付きが悪かったエリアに捕植。(6月)天然芝の育成プログラムは順調に進んでいる。

地域スポーツの拠点として大会の開催などを計画していたが新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の状況下で全て中止することになった。学校再開後は体育の授業で芝のグラウンドの活用を奨励。体育館での授業を可能な範囲で芝のグラウンドにシフトして実施した。

2、渡辺紫帆さん(パラリンピック選手)特別展示会・講演会

これまでも本校と交流のあるパラリンピック2012ロンドン大会に出場した渡辺紫帆さん(銚子市在住 視覚障害 陸上競技 走り幅跳び・100m・円盤投げ)のメモリアル特別展示を11月から校内展示コーナーで開催。渡辺さんから日の丸のついたブレザー(開会式・閉会式で着用)や実際に着用して競技に挑んだユニフォーム、ジャージ、選手IDカード、6位入賞の表彰状、スパイクなどを借用し、生徒や来校者に公開した。3月には卒業生に向けた特別講演会を実施予定。パラリンピックを通して共生社会やノーマライゼーションについて学ぶ。

また、スポーツキャスター青島健太氏によるスポーツ講演会を3月23日に2年生を対象に実施を予定している。(オリパラを100倍楽しむ方法やコロナ禍を背景とした部活動応援をテーマにした講演会を予定)

3、オリパラを機会にSDGsの学習

SDGsにおける17のゴールを黎明ラーニングメソッド講座で学習。内容としては17のゴールの下に設定された169のターゲットの背景を調査し、短いキャッチコピーを考えることに取り組んだ。その成果として、SDGs169ターゲットアイコン日本版製作委員会による「SDGs169TARGETSアイコン日本版制作プロジェクト」に169すべてのターゲットのキャッチコピーを作りエントリーした。3月に完成版が発表されるので採用されたものがあればうれしい。

17の目標のうち、特に「3、すべての人に健康と福祉を」「10、人や国の不平等をなくそう」「16、平和と公正を全ての人に」「17、パートナーシップで目標を達成しよう」などのテーマを、TOKYO2020の開催によって身近に感じるであろうことを予想して学習に取り組んだもの。

4、Everton Park State High SchoolとのWeb交流

昨年2月下旬に実施した本校のオーストラリア研修のプログラムのひとつとして訪問し、交流会を行ったEverton Park State High School(ブリスベン)の生徒とWeb(Skype)で再会。(9月)訪問の際にはTOKYO2020オリパラの公式グッズをお土産にしたこともあり、日本訪問のお誘いをするなど、友好関係を深めた。

来年度の活動計画

芝プロジェクトは開始から3年をファーストステップとして計画したもので、次年度がその3年目にあたる。芝密度向上や凹凸補修などの管理をしながら地域に解放してゆく計画に変わりはないが、開放や公開のイベントプランの実施は不確定な状況。グランドの使用と管理については、生徒による課題研究のテーマとなることや、使用前後に簡単なメンテナンス(目土入れなど)を行うことを義務付けることでスポーツの周辺にある環境づくりに配慮できる感性を養いたい。

延期されたTOKYO2020オリンピック・パラリンピックの開催は感染症対策をベースに大きな変更が生じるのかもしれないが、国際理解やグローバル・シチズンシップを学ぶ好機として積極的に活用したい。COVID-19を乗り越えて世界の希望となる7月の大会開催を応援し、SDGsにつながる学習を推進してゆく。(観戦、成田空港でのおもてなし隊などへの参加をイメージしている。)