• おばましりつうちとみしょうがっこう
  • 小浜市立内外海小学校

  • Obama Municipal Uchitomi Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

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所在地 〒917-0106 福井県小浜市阿納尻45-9
電話番号 0770-53-3052
ホームページ http://edu.city.obama.fukui.jp/uchitomi/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育

本校の今年度のESDの教育目標は、「ふるさと学習を通して、持続可能な社会づくりにかかわる課題を見いだし、それらを解決するために必要な能力や凡事徹底力、態度を身につけ、持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値観を養う」と設定し、実践に取り組んだ。

本校では、ユネスコスクールの3つの分野のうち、「②持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル」「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に重点を置き、ふるさとの海や伝統文化、食文化を題材にして、ふるさと教育に継続的に取り組んでいる。

ふるさとの海に関する活動では、地域の方々の協力の下、「海ゴミ拾いとSUP体験の活動」を行った。船やSUPでしか行けない海岸に、1シーズンで大量の漂着ゴミが流れ着いていることに児童はとてもおどろき、「内外海のきれいな海を守りたい」という児童の割合が増えていった。そして、発泡スチロールゴミや漁具が海流などの影響で一カ所に大量に集まる実態をたくさんの人に知ってもらいたいと考え、体験したこと・学んだことをスライドにまとめ、他校との交流時に発信した。また、保護者や地域の方に公開する学習発表会で、取り組みや学びを発信予定である。

伝統文化・食文化に関する活動では、「鯖街道踏破体験」「鯖のへしこ作り」「なれずし作り」を進めていく中で、地元で受け継がれてきている「鯖のへしこ」「なれずし」を苦手とする児童、聞いたことはあるが、見たことや食べたことがないという児童がいることが分かってきた。今年度は、児童と教員が鯖街道を実際に歩き、下学年の児童にその意義を伝えるだけではなく、鯖街道を守る人々の思い・伝統食を守る人々の思いを継承していくことに加え、伝統食離れを防ぐために「なれずし」を作り、作った「なれずし」で食べやすいレシピの考案に挑戦した。子どもが好きな味、一緒に使うとおいしさが増しそうな味を求めて、いろいろな食材や調味料を組み合わせて調理・試食をし、校内で提案した。

これらの活動を通して、児童の中の「内外海の海や伝統食を守っていきたい」「内外海の良さや課題を知ってもらいたい」という思いを高めることができた。また、地域の良さや課題に児童の目を向けさせることで、主体的に取り組む態度や自分たちにできることをしようとする態度の育成につなげることができ、自分事として考え、行動しようとする児童の姿も見られるようになった。

来年度の活動計画

次年度も、日本遺産である鯖街道踏破体験や伝統食を生かす取り組み、海ゴミ問題に関する活動に継続していき、地域の良さを継承していこうとする態度の育成を目指す。また、地球温暖化などの影響で、近年、地元で水揚げされる魚の種類も変わってきているため、その魚を生かした提案にも取り組む予定である。その際、専門的な知識や技術が必要な際には、地元地域の業者や住民の方々に協力を依頼し、学校と地域とが連携した取り組みを実践していく。

また、SDGs14、15を中心に、児童が主体的に取り組み、自分たちでできる取り組みを考えさせ、実際に活動したり、行動したりする力を育んでいきたい。

過去の活動報告