2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「持続可能な社会づくりにかかわる課題を見いだし、それらを解決するために必要な能力や態度を身につけることを通して、持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値観を養う。」をESDの教育目標としている。ユネスコスクールが取り組む3つの分野のうち、特に「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に重点を置き、ふるさとの海や伝統文化、食文化を題材に、「ふるさとに誇りをもち、主体的につながり、ふるさとの未来を切り拓く子の育成」をめざしている。

伝統文化、食文化の継承として、「鯖街道踏破体験」「なれずしづくり」を行った。コロナ感染症の予防のため、「鯖街道踏破体験」では、例年と違う取り組みを行った。県をまたいでの移動ができなかったため、今まで行ったことのなかった熊川ルートを体験することができ、新たな学びにつながった。

今年度は、海ゴミ問題について、5年生を中心に取り組むことができた。地域の団体の協力を得て、校区の海ゴミの調査に3か所行くことができた。児童の意識が高まり、週休日に行われた地域のゴミ拾い活動にも、5年生の9割の児童が参加した。

これらの活動を通して、地域に伝わる伝統を大切にしていきたい、伝えていきたいという思いを高めることができた。また、地域の良いところばかりではなく、海ゴミ問題等、地域の課題にも目を向けることができた。持続可能な社会にしていくために、一人一人の小さな心がけや意識改革が大きな力になるという気持ちも高まりつつある。今後も継続して、持続可能な社会の実現のために何ができるかを考えさせていきたい。

来年度の活動計画

次年度も、SDGsについて(14と15を中心に)自分たちができることを考えさせる。特に、アップサイクルの視点でできることを児童に考えさせ、実際に活動に取り組む。

また、日本遺産である鯖街道や、伝統的な食を生かす地域の方々の取り組みを知り、地域の良さを実感し、それを継承していこうとする態度を育成していく。