所在地 | 〒557-0025 大阪府大阪市西成区長橋3−9−23 |
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電話番号 | 06-6562-0001 |
ホームページ | http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j762753 |
加盟年 | 2013 |
2023年度活動報告
減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 貧困
本校は「持続可能な地域社会への貢献」を今年度の活動テーマとして、生徒が主体的にボランティアへ参加できるよう促し、生徒一人一人の自己有用感を向上することを目標に取組を展開した。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を念頭に置きながら、自分には何ができるか、周りの方は何を望んでいるかなど、自他を理解してより良い関係構築や環境づくりを考えることができた。また社会貢献活動を通じて、生徒が郷土愛を育むきっかけも生まれた。
具体的な活動として、生徒会執行役員が主体となり実施した「ペットボトルキャップ回収運動」や「服のチカラプロジェクト」がある。これらの活動は校区小学校とも連携して行われた。集められたペットボトルキャップはワクチンへと変わり、子供服は必要とされる国や地域に送付され生かされることを生徒は学習している。“地球市民及び平和と非暴力の文化”という観点では、自分たちの活動が国境を越えて世界に貢献し、地球全体で支え合う認識を生徒は養うことができている。
加えて地域清掃活動である「ごみゼロ運動」は、鶴見橋中学校にとって定番の活動であり、ボランティアへの参加が難しい生徒にとって、社会貢献に一歩踏み出すきっかけにもなる大切な活動でもある。“持続可能な開発および持続可能なライフスタイル”の観点から見ると、「地域のために何かアクションを起こしたい」「まずは身近なところから活動を始めてみよう」と考える生徒は多いため、誰もが続けやすく継続しやすい取組と言える。
鶴見橋中学校には、朝鮮問題研究会や多文化学級を設置し、国際理解教育を進めている。文化の多様性について学び、取組を通して生徒が自他の違いを認め合い尊重する意識を養っている。今年度も企業や関係諸機関と連携し、郷土料理や民族衣装について学ぶ機会があった。今後もさらに生徒が多様な文化に触れ、自身の考えの幅を広げられるよう取組を整えていきたいと考えている。
来年度の活動計画
令和5年度は、本校の情報文化委員会が地域の放課後等デイサービスや障がい者福祉施設に赴き、「絵本の読み聞かせ」を実施できた。また音楽部が地域の隣保館において演奏会を行うなど、ボランティア活動をコロナ禍以前の状況まで、ほぼ拡大することができた。今後は高齢者福祉施設でのふれあい活動など、これまで取り組むことができなかったボランティアにも参加を検討している。
地域との連携、特に校区小学校との連携を更に深めて活動規模を拡大させたいと考えている。これについては生徒会執行役員が主体となって全体に紹介し、彼らにリーダーとして活躍できる場を設けるきっかけになると考えており、生徒会、委員会、部活動がそれぞれ力を合わせて取組の幅を広げる土台づくりを進めていきたい。