2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 貧困

本校は「地域社会の連携とボランティア活動の更なる推進」をテーマに、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、生徒の主体的なボランティアへの参加により郷土愛を育み、そして一人一人の自己肯定感の向上を目標に活動を行った。コロナ禍にあり、地域での活動が大幅に制限されていた中、今年度は徐々に取組が再開され、実践回数を重ねることができた。
具体的には、生徒会執行役員が主体となって行った「ペットボトルキャップ回収運動」では、日々の継続した声かけが功を奏し、90Lの袋3枚分になるほどの量が集まった。この活動は校区小学校とも連携し、共同して活動を行った。加えて「服のチカラプロジェクト」を並行して行い、大ダンボール3箱分に相当する量の子供服を回収することができた。集められたペットボトルキャップはワクチンへと変わり、子供服は必要とされる国や地域に送付されそれぞれ生かされることを参加者は知っているので、自分たちの活動が国を超えて世界に貢献していることを誇りに思う生徒も少なくない。また集まったキャップや服を通して、自身の声かけが周りに影響を及ぼし、体験を通して成果につながったことを実感できた生徒も多く、自己肯定感・自己有用感を高めることができたと感じている。
加えて学期に2~3回のペースで実施している地域の清掃「ごみゼロ運動」を計画的に行うことができ、有志の募集にも関わらず活動によっては全学年の3分の1以上が参加した回もあった。希望すれば誰でも短時間で取り組むことができるこの活動は、生徒にとって親しみがあるようで、積極的に清掃に励んでいる。一方で、不法投棄されているごみなど改善があまり見られない現状もあることから、もっと近隣にごみゼロ活動を普及させていくべきだとする意見も生徒からは出ているので、今後は地域とさらに連携を深めて実践を進める。

来年度の活動計画

令和5年度は更に活動を活発化できると考え、地域でのボランティア活動をコロナ禍以前の状況まで拡大できたらと考えている。具体的には障がい者福祉施設での「絵本の読み聞かせ」、高齢者福祉施設での「すずらん喫茶」など、これまで取り組むことができなかったボランティアにも参加を検討している。
なお今年度(令和4年度)に実施した活動については、地域との連携、特に校区小学校との連携を更に深めて活動規模を拡大させたいと考えている。これについては生徒会執行役員が主体となって全体に紹介し、彼らにリーダーとして活躍できる場を設けるきっかけにもなる。