• なりたしりつたまつくりちゅうがっこう
  • 成田市立玉造中学校

  • Narita Municipal Tamatsukuri Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒286-0011 千葉県成田市玉造3-7
電話番号 0476-27-0677
ホームページ https://www.edu.city.narita.chiba.jp/jhs-tamatukuri/
加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

今年度の本校の教育目標は「徳・知・体の調和が取れ 未来を切り拓く力を 持った生徒の育成」としている。Society5.0の社会では、自ら考え判断し行動することが重要となる。そのために、生徒たちには日常から、考える力を養う機会を多く設けた。また、コロナ禍で学習の際に意見の発表や議論の機会が極端に制限されてきた今の中学生に、意識的に場面を設定して発表を行った。

 

  • SDGsへの取組

学年ごとにSDGs学習を段階的に取り入れた。1学年ではユネスコスクールについての調べ学習を行い、登録校の取組を調べ、興味のある学校の活動をまとめ、発表した。後半ではSDGsの17項目について学習し、生徒自身が選んだ項目について調査、発表した。2学年では校外学習の現地でSDGsに関わるものを探し、事後学習で掲示物にまとめて掲示した。3学年は修学旅行で訪れた北陸地方について事前学習でSDGsについて調べ学習を行い、2学年と同様に事後学習の掲示物で発見したSDGsについてまとめた。その他全教科領域でSDGsを意識した活動を展開した。

 

  • キャリア学習  持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

生徒の職業観や人生観を育成するためにキャリア教育の充実を図った。今年度からコロナ禍で中止していた2学年の職業体験を再開した。職業体験前に職業について事前学習を行い、2日間の体験を行った。

また、1学年も職業について身近な大人にアンケートを取り職業について考える機会を持たせた。また、学年間の連携と翌年の活動のために、2学年の体験報告を1学年に発表し、来年度の体験のイメージを持つことができた。

 

  • 地球市民および平和と非暴力の文化平和学習

成田市では市の活動として毎年各中学校の代表者が1名、広島か長崎の被爆地を訪問し平和について考え、現地で学習する活動を行っている。学校での代表として折り鶴を届け、事後には学習をまとめて全校生徒に伝達をしている。

本年度は世界各地の紛争もあり、より平和や民族等について考える機会となった。今後も学習を発展させていきたい。

 

  • 防災教育  防災への意識の向上を目指して

学期ごとに行う避難訓練とは別に、地震の1次避難(机の下に素早く避難する)の訓練を毎月行った。時間は生徒に知らせず、訓練の有無のみを伝えその場で適切な行動がとれるように訓練を行った。教室内での避難だけではなく、休み時間の廊下や特別教室、体育館での避難など場所を変えて行うことで避難時に優先して行動することを学習することができた。

また、生徒に防災に対する意識を持ってもらうために、火災を想定した避難訓練では火災の発生場所を伝え、避難経路を生徒自身に考えさせ、避難の誘導も生徒に行わせた。教員が主導して行う避難訓練では生徒しかいない状況での判断が遅れる恐れがある。指導されたとおりに避難するのではなく、生徒自身に防災について考えさせる機会を設けることで、意識の向上がみられた。その中で、修学旅行先の能登半島で地震があったため、防災と支援について身近なものとして考え、行動することができた。

 

  • 「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」のための伝統文化の学習

国際都市成田は様々な国からの人々が訪れ生活している街でもある。当然ながら多文化の理解と尊重が不可欠である。その理解を深め、様々な国に伝えるためにも自国の文化を学ぶ機会を設定し、英語を使っての紹介なども行った。

全教科で伝統文化を意識した学習を行った。国語科では日本語そのもの、古典や書道も典型的な学習。数学科では和算の歴史。英語科では成田の紹介を英語で行う活動。理科では在来種と外来種。社会科は中心教科、歴史・地理・公民のすべてで伝統的な生活を学習。音楽では雅楽。美術では浮世絵や藍染め体験。技術・家庭では、日本の宮大工の技術、和食に和装体験。保健体育では武道など。自国の文化を体験して紹介することで異文化についての理解やリスペクトが伸張すると考える。

来年度の活動計画

全教科・領域、学校の教育活動全体を通して次の視点での教育活動を充実させる。①SDGs(ESD)、UNESCOスクールとしての活動の充実。②未来の担い手としてのキャリア学習と平和学習、防災教育の充実。③伝統文化と異文化の学習と相互の理解と尊重。

上記の学びを、2023年度の反省の上に発展させる。具体的には、感染症対策のために制限されてきた活動を充実させたい。成田参道での英語での伝統文化や成田の良いところの紹介活動を再開させるなど学校外での学習活動の充実を図りたい。また、コミュニティスクールとして、防災の拠点となるなど地域の学校としての活動の充実を図りたい。さらに、伝統文化や異文化を学ぶ活動として外国人生徒や卒業生、その保護者をゲストティーチャーとすることと、日本の成田の伝統文化をその歴史とともに学び、成田の祇園祭や伝統芸能まつり、太鼓祭りや弦祭りなどから本校ならではの学びを開発していくとともに、本年度の活動を継承していく。

過去の活動報告