2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「徳・知・体の調和が取れ、自己肯定感をもった生徒の育成」を学校教育目標としている。ESDの実践を通して、地球規模の課題に身近な所から取り組むことにより、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性の育成を目標とした。地域美化活動(街角クリーン作戦やリサイクル活動)への参加に積極的に取り組み「地域に根ざした活動」を通して,地域の方々との交流を深め,地域を愛する心を育てていきたいと考えている。

具体的には、①人権・平和・貧困に係わる活動、②環境問題への取組、③地域遺産、食育の体験・学習、④国際理解・国際交流に係わる活動を行った。

人権・平和・貧困に係る活動

・全校生徒で折り鶴をおり、千羽鶴を完成させ、生徒会の生徒が市の代表として夏休みに広島を訪問した際に奉納した。2学期の始業式後に該当生徒による報告会を持ち、奉納の様子、訪問時の感想等を共有し、全校生徒で平和の大切さを確認できた。

・ユネスコ寺子屋運動の一環として、広報委員会を中心にして、全校で書き損じハガキの回収に取り組んだ。生徒集会で書き損じハガキがどのように使われるかを伝え、ポスターを掲示して啓蒙活動を行った。その結果多くのハガキを集めることができた。

環境問題への取組

・街角クリーン作戦

年2回(5月と12月)有志生徒と職員が地域の方々と一緒になって地域のゴミ拾いを行った。

・リサイクル活動

年2回(6月と11月)PTAと生徒が一緒になり地域からリサイクル品を回収し、業者へ引き渡しを行った。身近な地域のゴミ、リサイクル品の多さを実際に体感し、環境問題を考える一助になっている。

地域遺産等、食育の体験・学習

・1年生の家庭科の授業の中で、地域の方々の協力を得て浴衣の着付け体験を行った。

・2年生の家庭科の授業で各家庭保護者の出身のお雑煮やおせち料理について調べ学習を行い、廊下に調べた料理の写真付きレポートを掲示し、全校生徒で情報を共有した。

・2年生の家庭科の授業で給食について学び、2人組で1回分の給食の献立を考えた。良いものは実際に市内各中学校で給された。

・前記、街角クリーン作戦は、三方面に分かれて活動する。三方面とも地域遺産が途中にあり、その遺産について地域の方から説明を受け、地域についての理解が深まった。

国際理解・国際交流に係わる活動

7月初旬に、姉妹都市サンブルーノ市(アメリカ、カリフォルニア州)から成田市を訪れる訪問団を受け入れた。1日学校生活を共にすることで、日本とアメリカの学校・文化の違いを直接学び、互いに理解し、互いを尊重し合う機会となった。

来年度の活動計画

ESDパスポート活用の呼びかけにより、生徒のボランティア活動への意欲が高まり、30ボラン達成した生徒も2名でるなど、前向きに取り組んでいる。今後の課題はボランティアできる機会の提供である。地域の環境活動、リサイクル活動が主な活動であったが、更に地域のグループホームへの訪問などを開拓したい。様々な年代の方々との交流を通し、他者と協力する態度・つながりを尊重する態度の育成を図る。