2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 食育, 貧困

本校は、「徳・知・体の調和が取れ、自己肯定感をもった生徒の育成」を学校教育目標としている。ESDの実践を通して、地球規模の課題に身近なところから取り組むことにより、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性の育成を目標とした。今年度は、コロナ禍のため外部での活動ができなかったが、昨年度の活動を踏まえ、現在の状況の中でできることを考え実践した。具体的には、①SDGsへの継続的な取組 ②福祉に係わる活動 ③地域の伝統文化教育 などを行った。

 

①SDGsへの取組

総合的な学習の時間における取組

 

昨年度から総合的な学習の時間においてSDGsの意味や2030年までの到達目標について学習した。昨年度学習したことを踏まえて、今年度は企業や団体が取り組んでいるSDGsについて学習し、互いに発表する形式をとった。2学年の取組は調べる企業ごとにグループを分け、活動内容をスライドにまとめ、それを用いて授業内で発表し、まとめを学年フロアに掲示した。3学年では17の項目から生徒が興味関心のあるものを選択し、その項目に該当する企業や団体について調べた。昨年度学習したことを踏まえて、自ら学ぶテーマを決め、身近な企業や団体を通してSDGsへの理解を深めた。また、発表を行うことで、コミュニケーション能力や資料をまとめる能力、さまざまな意見を多面的、総合的に考える力が身に付いた。

 

②福祉に係わる活動

生徒会活動における差別や偏見をなくす「シトラスリボンプロジェクト」

 

コロナ禍で生まれた差別や偏見をなくし、暮らしやすい社会を目指す活動を行った。愛媛県の有志の方が考案した活動で「ただいま」「おかえり」の気持ちを表すシトラス色のリボンを身につけ、お互いに温かい挨拶のできる社会をつくることを目標とした。コロナ禍でも安心して生活できる関係や、コロナ後の暮らしやすい社会を作っていくことも活動に含まれている。本校では生徒が作成したシトラスリボンを全校生徒に配付、通学カバンや筆箱につけることで、共有感をもち学校生活を送ることができた。

 

③伝統文化学習

技術・家庭科における地域の方を招いての着付け教室

 

伝統文化を学ぶ活動として技術・家庭科の授業内で和服の着付け教室を行った。伝統文化を学ぶ教育の一環で和服の文化に興味をもつことを目標とした。地域の方を講師として招き、生徒たちに和服の着付けを直接指導していただいた。

 

このほかにも生徒会本部役員提案による古着の回収、PTA主催による地域のリサイクル活動への参加、特別の教科道徳や技術・家庭科における命の大切さと家族について考える授業、また幼児理解への取組として、従来行ってきた保育実習を行っている。

来年度の活動計画

総合的な学習の時間を通してSDGsについての理解を更に深め、持続可能な社会の実現に向けての活動実践を生徒たちが提示し合えるように計画していく。自分たちのできる小さな行動の一つ一つが今の社会をより良いものにし、笑顔あふれる社会につなげていくことを願い、学校活動の中で実践することで、他に認められ、自己肯定感を高める活動をしていきたい。