• たまがわだいがくきょういくがくぶ
  • 玉川大学(教育学部)

  • Tamagawa University, College of Education
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6−1−1
電話番号 042-739-8655
ホームページ https://www.tamagawa.ac.jp/education/
加盟年 2008

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

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1)「第15回ユネスコスクール全国大会」第4分科会の企画・運営
2024年1月20日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された文部科学省主催「第15回ユネスコスクール全国大会」にて第4分科会「ユネスコスクールを動かす教職員とは?-活気のある学校づくりの秘訣」を企画・実施しました。ユネスコスクールにおける教職員の「やる気」や意欲をどのように引き出し、活気ある学校づくりをしていくかをテーマに共同討議を行いました。ASPUnivNet共同研究の調査に基づき、ユネスコスクール推進に向けた教職員の動機づけの重要さ、ユネスコスクールの地域連携の課題、学校でのヒアリングから見えてきた傾向等について説明を行いました。共同研究の調査協力校からの事例報告を受け、ユネスコスクールの活動の持続的な活性化をめぐってパネルディスカッションを行いました。外的動機づけをいかに内面化していくか、協働型の学びをどう実現していくか、地域や保護者を巻き込んだ形での体験活動をどう推進していくか等の課題について登壇者およびフロアとの議論を主導しました。教職員の指導意欲は児童生徒の学習意欲と連動していることから、児童生徒の発信力を高めていく工夫の必要性も指摘されるなど、動機づけという社会情動的要因に焦点を当てた学校変容について意欲的な議論を展開することができました。

2)「第3回ユネスコスクール関東ブロック大会」への参加
2023年7月30日(日)に東海大学で開催された第4回ユネスコスクール関東ブロック大会「ユネスコスクールの3つの柱」に共催校として玉川大学教育学部ユネスコスクール推進チームで参加し、関東地域におけるユネスコスクールのさらなる活性化について参加校の先生方と多角的な協議を行いました。

3)ユネスコスクール加盟校への支援と教員研修の実施
玉川大学教育学部は、2023年度は東京都立山崎高等学校、八千代市立萱田南小学校、実践女子学園中学校高等学校、稲城市立若葉台小学校、正和幼稚園、聖学院にてユネスコスクール加盟に関する講演およびESD教員研修会の支援活動を行いました。稲城市教育委員会主催のESD研修会(2023年8月)ではユネスコスクールの今日的意味とESDの役割について講演とワークショップを行いました。東京都立山崎高校では「山崎コンソーシアム」の一員として学校運営と教育計画への助言と支援を行っています。2023年9月には英国ユネスコ国内委員会の主催により京都の同志社大学で開催された「ユネスコスクール文化交流会 - 芸術と平和の文化イニシアティブ」に運営委員としてプログラム作成や運営の協力をしました。さらにユネスコスクール・レビューアドバイザーとして、ユネスコスクール数校の活動について書面レビューと評価を行いました。
活動を行いました。またユネスコスクール・レビューアドバイザーとしてユネスコスクールの活動について書面レビューと評価を行いました。

4)ユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)共同研究の推進
玉川大学は福山市立大学、信州大学と連携してASPUnivNet共同研究「ユネスコスクールの教職員の動機づけを高める要因に関する実証研究」を主導して進めています。ユネスコスクール加盟校での聞き取り調査を行い、データ分析と報告書の作成を進めています。

5)玉川大学ユネスコクラブの活動
大学公認の文化会である玉川大学ユネスコクラブは「持続可能な社会づくりのために大学生ができること」をテーマにした実践活動を展開しています。日本ユネスコ協会連盟の構成団体会員として、ユネスコスクールとユネスコ協会の連携強化をテーマにした諸活動を進めてきました。2023年度は通常活動として「SDGsワークショップ」を実施し、持続可能な社会の担い手育成に向けた実践学習を行いました。大学間交流として2023年9月16日・17日に、奈良教育大学、創価大学、青山学院大学、東京海洋大学のユネスコクラブとの共同で「第10回ユネスコクラブ全国サミット」を玉川大学で開催しました。また日本ユネスコ協会連盟および東京都ユネスコ連絡協議会との連携のもと、大学ユネスコクラブの全国的ネットワーク構築をめざし、イニシアティブを取って大学間の連携体制の構築を進めています。
2023年12月10日には港ユネスコ協会主催「第7回日本語スピーチコンテスト」にて外国人スピーカーと日本人参加者との異文化交流のためのファシリテーターを務めました。

2024年2月23日に東京都ユネスコ連絡協議会の主催で杉並区立阿佐ヶ谷地域区民センターにて開催される「ユネスコ青年・学生研修会」では実行委員として企画・運営に関わっています。

玉川大学ユネスコクラブは2024年2月11日~17日にかけてパリ・ユネスコ本部にスタディツアーを行います。教育局のユネスコスクール課、ESD課はじめ関連部局の担当者と面会し、ユネスコの教育事業について最前線の情報を得ると同時に、日本の大学生としてユネスコの推進する諸プログラムにどのような形で参画・貢献できるかについてユネスコ本部職員と協議を行います。

来年度の活動計画

1)「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」の企画・実施
玉川大学教育学部は2024年10月5日(土)に「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」を玉川大学にて開催する予定です。基調テーマは「ユネスコスクールと全人教育 ― 若者エンパワメントに向けた教師の役割」です。
玉川学園は2024年に創立95周年を迎えますが、建学理念である「全人教育」はユネスコの変容的教育(transformative education)と高い親和性があります。ユネスコスクールは、2023年に設立70周年を迎えましたが、ESDをはじめとするユネスコ変容的教育の推進拠点と位置づけられており、認知的、社会情動的、行動的スキルを統合した全人的な学びの重要性が強調されているからです。2023年11月の第42回ユネスコ総会では「ユネスコ1974年教育勧告」の改訂版が採択されましたが、この改訂版においても現在の不確実性の時代に求められる新たな人間像を探究する上で全人的な視野に立った変容的教育が提唱されています。また教師と学習者の関係性の見直しという観点から若者エンパワメントの重要性が強調されてもいます。これらをふまえ、「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」においては、全人教育の視点から、ユネスコスクールの新たな展開にとってカギとなる若者エンパワメントに向けて教師に求められる新たな役割および課題について多角的に検討する予定です。次世代の持続可能な社会の担い手である若者のエンパワメントを効果的に支援できる教師の姿について、次世代ユネスコ国内委員会の若者たちも招待し、地域、学校種、世代を超えた教師・ユースのコラボに関する未来ビジョンについて共創のための多角的な議論と実践を行いたいと考えています。

2)教師養成大学としてのユネスコスクール・カリキュラム構築
玉川大学教育学部は2023年度、教育学部の教師養成課題の授業「総合的な学習の時間の理論と方法」および「世界の教育と文化環境」においてSDGsを学校現場で教えることのできる実践的指導力の育成をめざしたSDGs指導法ワークショップを実施しましたが、2024年度はこれをさらにバージョンアップし、「SDGs入門講座」として、SDGs学習を系統的に進めるための体系的な教師教育プログラムをカリキュラムに導入する計画です。
玉川大学ユネスコクラブは大学ユネスコクラブ間ネットワークの構築を進める計画です。またデンマークのVIA University Collegeなど海外のユネスコスクール加盟校との交流プログラム「バーチャル・スタディツアー」を展開していく予定です。とくに世界遺産教育および「平和と非暴力の文化」に焦点を当てた国際ワークショップを企画しており、卒業後教師になる学生たちの異文化リテラシーおよび未来リテラシーの向上を目指しています。

過去の活動報告