2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

1.ASPUnivNet運営委員

玉川大学教育学部は、2021年度~2022年度、ASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)の運営委員を務めました(2022年度は運営委員長)。

 

2.「ユネスコスクール関東ブロック大会」における大学間協同

大学間連携と協同の成果の一端として玉川大学は首都圏に位置する他のASPUnivNet加盟大学(成蹊大学、創価大学、東海大学)、ACCUおよびかながわユネスコスクールネットワークと連携し2019年10月5日(土)に「ユネスコスクール関東ブロック大会」を開催しました。この成果を受け、成蹊大学主催の「第2回ユネスコスクール関東ブロック大会」(2021年8月7日)および創価大学主催の「第3回ユネスコスクール関東ブロック大会」(2022年7月31日)では、大妻中野中学校高等学校と協同して高大連携の分科会を実施しました。SDGsの3テーマ①地球環境問題、②国際対立問題、③社会格差問題それぞれにおける今日的な諸課題について、創造的な解決策を共同探究しました。

 

3.ユネスコスクール加盟校、キャンディデート校および加盟申請校での教員研修会

玉川大学教育学部は2022年度ユネスコスクール加盟申請中の東京都立山崎高等学校、八千代市立萱田南小学校、八千代市立萱田中学校、八千代市立大和田中学校、八千代市立大和田小学校、淑徳SC中等部・高等部、稲城市立南山小学校、町田市立南大谷小学校、横浜市立榎が丘小学校、聖学院にてユネスコスクール加盟に向けた講演・ESD教員研修会等の支援活動を行いました。淑徳SC中等部・高等部ではSDGsおよび「平和の文化」と関連したユネスコスクールの今日的意義について講演を行い、ユネスコスクール加盟申請に関連した諸課題について協議しました。さらにユネスコスクール・レビューアドバイザーとしてユネスコスクール数校の活動について書面レビューと評価を行いました。

 

4.アジア太平洋地域GCEDネットワークとの協力活動

玉川大学教育学部はユネスコ・バンコク事務所が運営する「アジア太平洋地域GCED(地球市民教育)ネットワーク」のコアメンバーとしてアジア太平洋地域におけるGCEDの普及と拡充に協力してきました。ユネスコ・バンコク作成の「教師のためのGCEDミニガイド」にも執筆しました。日本国際理解教育学会とも連携しながらAPCEIUがリードする「北東アジアにおける平和教育のための共同カリキュラム開発」に参加し、ガイドラインの作成、ワークショップ(2023年3月4日・5日、福岡)の開催などに協力しています。アジア太平洋地域でのユネスコ関連機関と連携しながら、この地域におけるGCEDネットワークおよび変容的教育の拡充と教師教育・教材開発に寄与しています。

 

5.玉川大学ユネスコクラブの活動

大学公認の文化会として玉川大学ユネスコクラブは「持続可能な社会づくりのために大学生ができること」をテーマにした実践活動を展開しています。2021年より日本ユネスコ協会連盟の評議員も務めています。2022年度は通常活動として「SDGsワークショップ」を実施し、持続可能な社会の担い手育成に向けた実践学習を進めました。ユネスコスクール支援活動として、2022年11月4日、11日、18日に町田市立南大谷小学校にて3年生の総合学習の時間にSDGsをテーマにした出張授業を行い、児童たちのSDGsの諸課題に対する気づきと理解を深めることに貢献しました。大学間交流として2022年8月25日・26日に日本ユネスコ協会連盟「ユネスコスクールSDGsアシストプロジェクト」助成により、玉川大学ユネスコクラブと奈良教育大学ユネスコクラブの共同主催で「第8回ユネスコクラブ全国サミット」を開催しました。また東京海洋大学との協同で海洋ゴミ清掃活動、創価大学との協同で異文化理解に基づく平和教育活動を展開しています。

来年度の活動計画

1.「ユネスコスクール関東ブロック大会」における大学間協同

2023年7月31日に東海大学の主催で開催予定の「第4回ユネスコスクール関東ブロック大会」にて、共催大学として大妻中野中学校高等学校とも連携し、分科会の実施および高大連携のSDGsワークショップを実施する計画です。

また玉川大学教育学部は、福山市立大学、信州大学と連携してASPUnivNet共同研究「ユネスコスクールの教職員の動機づけを高める要因に関する実証研究」を主導していますが、2023年度は学校での聞き取り調査およびデータ分析さらにユネスコスクール関連イベントでの成果発表を行って行く予定です。

 

2.ユネスコスクール支援活動

玉川大学教育学部は、2023年度は東京都立山崎高等学校、八千代市立萱田南小学校、実践女子学園中学校高等学校、稲城市立若葉台小学校、正和幼稚園、聖学院などでユネスコスクールに関する講演およびESD教員研修会などの支援活動を行う予定です。また稲城市教育委員会主催のESD研修会(2023年8月)にてユネスコスクールとESDの役割について講演とワークショップを行うことになっています。東京都立山崎高校では探究の授業でのSDGs学習の展開を指導・支援してゆきます。また2023年9月に英国ユネスコ国内委員会の主催で京都にて開催予定の「ユネスコスクール文化交流会 - 芸術と平和の文化イニシアティブ」に運営委員として準備と運営の協力を行う予定です。さらにユネスコスクール・レビューアドバイザーとして、担当のユネスコスクール加盟校の活動について書面レビューと評価を行ってゆきます。

 

3.北東アジアにおける平和教育のための共通カリキュラム開発プロジェクトへの協力

日本国際理解教育学会とも連携しながらAPCEIUが主催する「北東アジアにおける平和教育のための共同カリキュラム開発」プロジェクトに参加し、ガイドラインの作成、ワークショップの開催などに協力していきます。

 

4.玉川大学ユネスコクラブの活動

大学公認の文化会である玉川大学ユネスコクラブは「持続可能な社会づくりのために大学生ができること」をテーマにした実践活動を展開しています。日本ユネスコ協会連盟の構成団体会員として、ユネスコスクールとユネスコ協会の連携強化をテーマにした諸活動を進めてゆきます。2023年度は通常活動として「SDGsワークショップ」を実施し、持続可能な社会の担い手育成に向けた実践学習を行う計画です。大学間交流としては2023年9月16日・17日に、奈良教育大学、創価大学、青山学院大学、東京海洋大学のユネスコクラブとの共同で「第10回ユネスコクラブ全国サミット」を玉川大学で開催する予定になっています。また日本ユネスコ協会連盟および東京都ユネスコ連絡協議会との連携のもと、大学ユネスコクラブの全国的ネットワーク構築をめざし、イニシアティブを取ってさらに交流・協働活動を進めてゆきます。