• きたきゅうしゅうしりつたけすえしょうがっこう
  • 北九州市立竹末小学校

  • Kitakyushu Municipal Takesue Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉

所在地 〒806-0045 福岡県北九州市八幡西区竹末1-18-1
電話番号 093-621-0027
ホームページ http://www.kita9.ed.jp/takesue-e/
加盟年 2018

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 気候変動, 環境, 持続可能な生産と消費

1 目標

○ 本校はユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、さまざまな人との関わりや地球環境のことを考える活動を設定し、自己を見つめつつ思いやり等の豊かな心を育てていくことによって、子どもたちに対し、持続可能な社会の構築に必要な能力を身に付けさせることを目標としている。

2 ESDの要素と重視する能力・態度

① ESDの要素

<多様性> 互いに違いを認め、多様性を尊重し合うこと

<相互性> 地球環境に関わることは相互に関係しあっていることを理解すること。

<連携性> 自分とは異なる様々な立場の人について理解し、互いに連携・協力すること

<責任性> 自分の行動が環境に影響を与えることを理解し、責任をもって行動すること。

② ESDの視点に立って重視する能力・態度

【自らの未来像を描き、計画する力】

将来の夢や目標をもち、夢の実現に向けて計画を立て、実践していこうとする力

【他者とコミュニケーションを行う力】

自分の思いや考えを言葉として相手に伝えるとともに、他者の気持ちや考えを尊重し、積極的にコミュニケーションを行っていく力

【思いやりをもち、他者と協力しようとする態度】

相手の立場に立って考え、他者の思い・考えや行動に共感しようとするとともに、他者と協力・共同して物事を進めていこうとする態度

【物事に進んで参加し、役割を果たそうとする態度】

集団や社会における自分の発言や行動に責任をもち、自分の役割を踏まえた上で、物事に自主的・主体的に参加しようとする態度

3 概要

事例1:第4学年 総合的な学習の時間 「竹末環境調査隊」

環境学習において、まず地球環境の現状について調査した。そして、直面している様々な問題について、整理した。その後、その対応策と自分たちにできることについて検討し、班ごとに新聞にまとめた。制作した新聞は全校児童が目にすることができるように廊下にSDG’sコーナーを設置し、全校児童に広報した。

 

事例2:第6学年 国語科・総合的な学習の時間「わたしたちにできること」

国語科と総合的な学習の時間においてカリキュラムマネジメントを行い、合科的に取り組んだ。自分たちの身の回りの環境問題に目を向け、学校のリーダーとして、自分たちにできることと全校児童に呼び掛けたいことを整理した。そして、放送原稿を作成し、給食時間に日替わりで、全校へ発信した。その後ポスターを作成し、SDG’sコーナーに掲示した。

 

事例3:全学年 総合・図画工作科・道徳科「北九州市の環境とわたしたちにできるっことを考えよう」

北九州市でふえ続ける竹林について知り、自分達ができることを考える学習を行う。その上で、竹の再生用紙(竹紙)に北九州市の自然を描き、「小倉城竹あかり」の竹とうろうの製作に協力した。児童は、「SDGsはだれかがやるんじゃない。今、自分がやるということに気づきました。だから、いまできることをしっかり考えたいです。」という意識をもつことができた。

 

事例4:第5学年 総合的な学習の時間「外国のことについて知り発信しよう」

福岡県国際交流センターと連携を取り、モンゴルの方の講師を派遣してもらい国際理科学習を行った。事前に調べ学習を行って交流の当日を迎えた。学習したことを整理し、学習発表会においてクイズなどを交え全校児童に学習発表した。子どもたちは、日本と外国の違いを伝えてもらい、特徴を学ぶことを通して自国についてよりよく知りたいという思いをもつことができた。

4 成果と課題

① 成果

・カリキュラムマネジメントを行い、総合的に学習を進めることができた。

・環境学習について、自分たちにできることを発信することを通して、身近な問題ととらえることができた。

・広がる竹林について学習し、竹あかりの灯ろうの絵を描いた活動により、自分の行動が、地球環境問題とつながっていることを理解することができた。

・各学年様々な交流学習を道徳の時間と関連付けて指導したことにより、思いやりの心やコミュニケーション能力を育むことができた。

・学校だけでなく、関係諸機関と連携を取ることにより、多彩なゲストティーチャーを招くことができ、体験を豊かにすることができた。

・活動に進んで参加し、準備や進行等、自分の役割を果たすことができた。

② 課題

・ポストコロナの状況とはいえ、インフルエンザの状況や学校行事の再開のため、実施時期・実施内容などが流動的で、実施判断に困った内容もあった。また、児童の実感を伴うことができるよう準備等にも時間がかかる。実施する時期や回数、内容等も検討していく必要がある。

・地域の人材を確保していくことが大切である。さらに、地域、保護者と連携し、新しい人材を発掘していく必要がある。

来年度の活動計画

 現在の活動を継続するとともに、SDGsの視点から見直した実践を基本として展開する。その中で、職員の共通理解のもと児童の実態に合わせ、よりよい活動を選択し来年度の活動計画を作成していく。各教科・道徳科と体験活動を関係づけ、SDGsとのつながりを意識しながら、授業実践していく。基本的には、地球環境に関わる学習、外国の人を招いての交流会、職業人を招いての交流会等と道徳科の時間と関連付けた指導を行い、自己を見つめつつ思いやり等の豊かな心を育てていくことにより、持続可能な社会の構築に必要な能力を身に付けさせるようにする。

過去の活動報告