2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉

1 目標
○ さまざまな人との関わりを通して、コミュニケーション能力を高め、自己を見つめつつ思いやり等の豊かな心を育てていくことによって、子どもたちに対し、持続可能な社会の構築に必要な能力を身に付けさせることを目標としている。

2 ESDの要素と重視する能力・態度

① ESDの要素
<多様性> 互いに違いを認め、多様性を尊重し合うこと
<連携性> 自分とは異なる様々な立場の人について理解し、互いに連携・協力すること<公平性> 全ての人が活躍できる社会の創造のため、物事を公正・公平に判断し行動すること

② ESDの視点に立って重視する能力・態度

【自らの未来像を描き、計画する力】

将来の夢や目標をもち、夢の実現に向けて計画を立て、実践していこうとする力

【他者とコミュニケーションを行う力】

自分の思いや考えを言葉として相手に伝えるとともに、他者の気持ちや考えを尊重し、積極的にコミュニケーションを行っていく力

【思いやりをもち、他者と協力しようとする態度】

相手の立場に立って考え、他者の思い・考えや行動に共感しようとするとともに、他者と協力・共同して物事を進めていこうとする態度

【物事に進んで参加し、役割を果たそうとする態度】

集団や社会における自分の発言や行動に責任をもち、自分の役割を踏まえた上で、物事に自主的・主体的に参加しようとする態度

3 概要

 事例1:第1学年 生活科・道徳 「引野保育園との交流学習」
   校区内にある引野保育園の園児と共に過ごす交流会を年5回予定している。1学期には、7月に保育園を訪問して自己紹介や園庭遊びを行った。2学期には、10月に学習発表会に招待し、劇「はたけのしたはおおさわぎ」を観覧しもらった。そして、12月には再度来校してもらい、生活科で作ったおもちゃで一緒に遊んだ。3学期には、1月に保育園を訪問して一緒にお店屋さんごっこをし、2月に入学前の学校探検のお世話をする活動を行う予定である。これらの活動を道徳科学習と関連付け、「親切・思いやり」などについて学んだ。

 事例2:第4学年 総合的な学習の時間・道徳 「八幡特別支援学校との交流学習」
  校区内にある八幡特別支援学校の4年生担任と事前に打ち合わせを行い、交流活動を7月と11月に実施した。7月に竹末小学校に招待し、自己紹介や仲間づくりを行った。11月には八幡特別支援学校を訪問して、学習発表会での演目「オーラリー」のリコーダー演奏を披露したり、一緒に魚釣りゲームをしたりして交流を深めた。これらの活動を道徳科学習と関連付け、「親切・思いやり」や「信頼、友情」などについて学んだ。

 事例3:第5学年 総合的な学習の時間・道徳 「つながろう世界の人たちと」
ケニアで研修旅行へ行った際、車の横転事故に遭い、車いすでの生活になりながらも、毎年ケニアに訪れ、ボランティア活動されている林律子さんを招いて、交流会を2回実施した。ケニアの文化や子どもたちの生活の様子等を学んだり、交通事故に遭い、車いすでの生活にも関わらず、夢や目標をもって生きていくことについて体験談を聞き自分たちの生活をふり返ったりした。また、現在、ザンビアに派遣されている八幡小学校教諭の下野先生から、お便りを送っていただき、ザンビアの文化や暮らしについて教えていただいている。これらの活動を道徳科学習と関連付け、「国際理解と親善」や「自然愛・環境保全」などについて学んだ。

来年度の活動計画

本年度の実践をSDGsの視点から見直し、職員の共通理解のもと来年度の活動計画を作成していく。道徳と体験活動を関係づけ、ESDカレンダーを作成し、SDGsとのつながりを意識しながら、授業実践していく。基本的には、校区内にある保育園・幼稚園・特別支援学校との交流会、外国の人を招いての交流会、職業人を招いての交流会等と道徳の時間と関連付けた指導を行い、子どもたちのコミュニケーション能力を高め、自己を見つめつつ思いやり等の豊かな心を育てていく。