• やまぐちけんりつすおうおおしまこうとうがっこう
  • 山口県立周防大島高等学校

  • Yamaguchi Prefectural Suo-Oshima High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒742-2806 山口県大島郡周防大島町西安下庄489
電話番号 0820-77-1048
ホームページ http://www.suo-oshima-h.ysn21.jp/
加盟年 2014

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「燦として輝き、熱誠こめて社会の力となる人材の育成」という学校教育目標のもと、ESDの実践を通して全校を挙げて地域課題・学校課題解決に取り組むことにより、課題意識を持ちながら、解決に向けて積極的に挑戦し、未来を切り開き、新しい社会を創造する若い世代を育成することを目標としている。また、山口県の公立高校では唯一全国区で生徒募集を行っている学校である。

 

今年度も具体的には、①ふるさとへの誇りと愛着を育むことに関わる学習、②高齢者福祉に関わる教育、③国際理解に関わる学習に取り組んだ。

 

①ふるさとへの誇りと愛着を育むことに関わる学習

・「島がすき、学校がすき、そこで生きる人がすき」を合言葉に、「島・学・人プロジェクト」を進め、豊かな自然に囲まれた周防大島や周防大島高校の魅力を発信する学習や、地域の方々と交流する学習を行った。

 

・「地方創生☆政策アイデアコンテスト2023」(内閣府主催)で、山口県では1位になったが、中国ブロックでは敗退した。しかし、アイデアが認められ、全国大会の幕間で発表することができた。

 

・「地域循環共生圏プラットフォームづくり」を継続して行った。それに伴い、県下の多数の企業や、大学教授や環境省の担当者の方々等と意見交換を行った。

 

・周防大島における「持続可能な地域づくり」について、地元の企業家による講演を聞き、「自分なら島でどのような会社を立ち上げるか」を考案中。

 

・周防大島町の沖合には、ニホンアワサンゴの群生地が広がっている。その広さは国内最大級で、地元では調査・保護活動が行われている。本校では、令和3年から海の学習の一環として、3年生が中心となりニホンアワサンゴの飼育を始めており、今年度は飼育に適した水質に関する研究を行った。

 

・「クラウドファンディング」

ニホンアワサンゴについて多くの方に興味・関心をもっていただくとともに、クラウドファンディングで寄せられた寄附金を高校の取組に御協力いただいているNPO法人等へ提供することで、ニホンアワサンゴの保全につなげ、自然豊かな周防大島を持続可能な地域にすることを目的に行った。多くの方々から御協力をいただき、目標を上回る金額を集めることができた。

 

・「第9回全国ユース環境活動発表大会」

普通科環境コースの2年次生が、第9回全国ユース環境活動発表大会中国地方大会に参加し、「『アワサンゴ』の保護で日本の未来を救う!~周防大島高校発地域循環共生圏(ローカルSDGs)づくり~」というテーマで発表した。地区大会最優秀賞を受賞するとともに、2月3日・4日に東京で行われる全国大会に出場することが決まった。

 

・「夢塩プロジェクト by Ryujin × Suo-Oshima H.S.」スタート。生徒自ら塩づくりを体験するとともに、塩を使った新商品を開発した。この商品は3月から県内のみならず首都圏でも販売することとなっている。この取組を通じて、起業のためのノウハウを学んでいる。

 

・アサギマダラの飛来するフジバカマ園を見学し、研究者から説明を受けた。周防大島がアサギマダラの飛来地になっていることをもとに環境問題について考えた。

 

・「アロハ・フラ島高」

本校には、「アロハ・フラ島高」という、周防大島町の文化である「フラ」について学んだ生徒らの自発的な活動から誕生したフラチームがあり、地域に元気と笑顔を届ける活動をしている。

 

・「校外清掃活動」

考査最終日の放課後に、学校近くの施設や通学路、海岸での清掃活動である「クリーンウォーク」「海岸清掃」を実施した。地域への貢献する意識を育てると同時に、環境保護についても生徒たちが関心を持つことにつながった。

 

 

②高齢者福祉に関わる教育

・高齢者福祉施設を訪問し、福祉についての知識・技能を実践的に学んだ。また、実習の成果などを施設実習発表会を通して共有しあうなどの取組を行った。

 

 

③国際理解に関わる学習

・山口県教育委員会の事業である「東部地域グローカル人材育成事業」を活用し、「ハワイ語学研修旅行」に参加した。本校では主に2年生が参加し、様々な成果を得た。

 

・1年次生を中心に、「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」(ファーストリテイリングと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の連携行事)に参加した。「ボランティア・ユネスコスクール委員会」が中心となってチラシを作成したり、町の広報誌にも取組について記載したりし、地域に回収への御協力をお願いした。本年度は段ボール4箱分の古着を集めて送ることができた。

 

 

来年度の活動計画

校内としては、管理職はもとより、様々な場所と密に連携を取りながら、組織的に活動を展開していく。地域の方々には本校の取組に理解を深めていただくために、今まで以上に、積極的に本校ホームページやメディアを通して活動・行事等について発信しようと考えている。

過去の活動報告