2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「燦として輝き、熱誠こめて社会の力となる人材の育成」という学校教育目標のもと、ESDの実践を通して全校を挙げて地域課題・学校課題解決に取り組むことにより、課題意識を持ちながら、解決に向けて積極的に挑戦し、未来を切り開き、新しい社会を創造する若い世代を育成することを目標としている。また、山口県の公立高校では唯一全国区で生徒募集を行っている学校である。

 

今年度も具体的には、①ふるさとへの誇りと愛着を育むことに関わる学習、②高齢者福祉に関わる教育、③国際理解に関わる学習に取り組んだ。

 

  • ふるさとへの誇りと愛着を育むことに関わる学習

・「島がすき、学校がすき、そこで生きてる人がすき」を合言葉に、「島・学・人プロジェクト」を進め、豊かな自然に囲まれた周防大島や周防大島高校の魅力を発信する学習や、地域の方々と交流する学習を行った。

 

・「地方創生☆政策アイデアコンテスト2022」(内閣府主催)で、中国地域1位に相当する「中国経済産業局長賞」を受賞し全国最終審査会において「観光予報プラットフォーム賞」「損保ジャパン賞」「TrueData賞」「NEC賞」と4つの企業から協賛企業賞を受賞した。

 

・「地域循環共生圏プラットフォームづくり」をスタートした。それに伴い今後の活動の方向付けとなるように、県下の多数の企業や、大学教授や環境省の担当者の方々等と意見交換を行った。

 

・周防大島における「持続可能な地域づくり」について企業を招いて、様々な視点から「周防大島の観光プラン」を考案中。

 

・周防大島町の沖合には、ニホンアワサンゴの群生地が広がっている。その広さは国内最大級で、地元では調査・保護活動が行われている。本校では、令和3年から海の学習の一環として、3年生が中心となりニホンアワサンゴの飼育を始めており、今年8月に初めて産卵が確認された。

 

・「夢塩プロジェクト by Ryujin × Suo-Oshima H.S.」スタート。生徒自ら塩づくりを体験し、それをもとに、新商品を開発し、島活性化に取り組んでいる。商品として売るモノだけでなく、地元のレストランで提供できるメニューも考えた。起業のためのノウハウも学んだ。

 

・「竹(害)を財に換えようプロジェクト」スタート。

竹製のキャンドルフォルダーをつくり、学校近くのビーチで実際に試験的に灯した。今後の活用を思案中。

 

・アサギマダラの飛来を目的、研究を行っているフジバカマ園への見学し説明を受けた。周防大島がアサギマダラの飛来地になっていることをもとに環境問題について考えた。

 

・「アロハ・フラ島高」

本校では「アロハ・フラ島高」という周防大島町の文化である「フラ」について学んだ生徒らの自発的な活動から誕生したフラチームがあり、地域に元気と笑顔を届ける活動をしている。福島県いわき市で開催された全国高等学校フラ競技大会「フラガールズ甲子園」に「アロハ・フラ島高」が参加し、特別賞(7位入賞)をいただいた。

 

・「校外清掃活動」

考査最終日の放課後に、学校近くの施設や通学路、海岸での清掃活動である「クリーンウォーク」「海岸清掃」を実施した。地域への貢献する意識を育てると同時に、環境保護についても生徒たちが関心を持つことにつながった。

 

②高齢者福祉に関わる教育

高齢者福祉に訪問し、福祉についての知識・技能を実践的に学んだ。また、実習の成果などを施設実習発表会を通して共有しあうなどの取組を行った。

 

  • 国際理解に関わる学習

・山口県教育委員会の事業である「東部地域グローカル人材育成事業」を活用た 「ハワイ語学研修旅行」に参加した。本校では主に2年生が参加し、様々な成果を得た。

 

・「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」(ファーストリテイリングと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の連携行事)に参加した。「ボランティア・ユネスコスクール委員会」が中心となってチラシを作成したり、町の広報誌にも取組について記載するなどし、地域に回収への御協力をお願いした。本年度は段ボール20箱分の古着を集めて送ることができた。

 

・「トルコ地震」への義援金活動を、生徒会主体となり行った。

 

来年度の活動計画

校内としては、管理職はもとより、様々な場所と密に連携を取りながら、組織的に活動を展開していく。地域の方々には本校の取組に理解を深めていただくために、今まで以上に、積極的に本校ホームページやメディアを通して活動・行事等について発信しようと考えている。