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加盟年 2018

2024年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 福祉, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 本校、聖徳学園中学・高等学校では、「グローバル社会に貢献できる人材の育成」を教育目標とした活動も行なっている。2023年度より、コロナ感染症が5類扱いに移行したこともあり、さまざまな活動がそれ以前と同じ形で展開することが出来た。全員参加で行う、中3・高2の国際研修旅行や、高校生の希望者で行う、東南アジアおよびアフリカ地域を対象とした研修旅行も計画し、国際理解への機会を与えた。また、多様な世界を理解するために、中学生では「多様性ある個人能力の育成」を目標とした活動も行っている。
 本校の教育目標を実現するために設定された、中学3年の総合的な学習の時間・高校2年の総合的な探求の時間では、中3は地域・高2はグローバルサウスへの貢献をテーマに授業展開している。これらの授業は、ユネスコスクールが提唱する教育理念『学びの4本柱』に沿うよう展開された。特に平和を願う心は、いくつかの地域での紛争の影響からか、より具体的に生徒たちは行動を起こしたいという気持ちが高まっていた。そのため、校内での自主的な支援活動やユネスコが主催するイベントに参加する生徒も散見された。「共に生きることを学ぶ」に関しては、中3・高2の両授業を共通して、以前よりも積極的に考える生徒が多くなったように感じている。授業でもSDGsをより意識するようになり、グローバルサウスへの貢献の仕方として、遠隔でも取り組めるような内容を挙げていた生徒が多く現れた。それは自身らの体験に基づいたこともあり、よりリアリティーを持って語られていたことが印象的であった。特に異文化理解に関しては、オンラインでユネスコスクール主催のイベントに参加したり、他校生徒とオンラインでディスカッションしたり、来日したニュージーランドやインドネシアの学校生徒たちと交流するなど、オンラインとオフラインのハイブリッドな交流が多く、次世代の交流の形を垣間見た印象であった。
また中高一貫の中学生たち希望者に対して、「知ることを学ぶ」に沿った活動を提供した。休日を利用し、植物・動物・地下水・地質・地形をテーマとした日帰り野外実習、東京都伊豆大島を利用し、海洋・植生・地質と地場産業など島嶼環境をテーマとした宿泊研修、都内の企業施設を利用した連日施設巡りを行った。選択肢を多く作り個性に応じた興味関心の育成も一つの目標とするが、連日参加を通じて、中3生・高校生の「多様な国際理解」の育成に備えた、「多様性ある個人能力」の育成に位置づける目標を目指している。
 さらに、本年度4月より、文部科学省から教育課程特例と認められたデータサイエンスコース科が併設された。このコースの生徒たちは、「防災」をテーマに社会課題の解決に取り組み、データ活用とプログラム実装を行った。具体的活動例としては、「ランダム避難訓練の考案」「無事を知らせるローリングストック『ブジスト』の提案」などであった。これら年間にわたるプロジェクトを通じて、生徒たちはデータ分析に基づく課題発見から、プログラムによる解決策の実装までを実践し、社会課題の解決にデータサイエンスを活用する力を養っている。
 本年度行った活動のようすは、本校ホームページのホーム画面下にある『News』の欄で、画像または映像にて公開してあります。(→ 一覧を見る より各記事一覧へ)

来年度の活動計画

 本年度、濃くは沿えなかった、ユネスコスクールが提唱する教育理念『学びの4本柱』のうちの「為すことを学ぶ」「人間として生きることを学ぶ」に濃く沿うような活動を展開したい。引き続き授業での取り組みは続けるが、テーマや募集学年を比較的自由に変えられる、希望者対象の休日活動でその目的を展開する。具体的には、自然科学を題材として、教室では与えられない、実物に触れながらの野外実習を計画する。また、新設のコース生徒に対し、どれだけユネスコスクールが提唱する教育理念に沿う活動を計画できるかも、大きな目標としている。
 また、日本にあるユネスコスクールとの交流に関しては出来ておらず、昨年度からのテーマである。野外実習を企画した時、賛同していただける学校があれば、オンラインではなく、現地で合同活動を積極的にしてみたいので、その際には事務局のお力をいただきたい。

過去の活動報告