2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 福祉, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校聖徳学園中学・高等学校では、グローバル社会に貢献できる人材の育成を教育目標とした活動を行なっている。2022年度はwithコロナ時代に突入し、さまざまな活動がそれ以前に近い形で展開することが可能となった。コロナ禍で得ることができたICT活用に関するノウハウを活かし、それ以前よりも探究学習を円滑に進めることができるようになったことが大きな成果として挙げられる。

本校の教育目標を実現するために設定された、中学3年STEAM・高校2年SDGs授業では中学3年は地域、高校2年は開発途上国への貢献をテーマに授業展開している。これらの授業を通じて生徒たちはユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を体験的に学んだ。特に平和を願う心は「ウクライナ・ロシア間での紛争」の影響からか、より具体的に生徒たちは行動に起こしたいという気持ちが高まっていたように感じる。そのため、校内での自主的な募金活動やユネスコが主催するイベントに参加する生徒も散見された。

持続可能な開発・ライフスタイルに関しては、中学3年生、高校2年生の両授業共通して以前よりも積極的に考える生徒が多くなったように感じている。それはコロナ禍により数多くの制限を体験した影響を受けているかもしれない。授業でもSDGsをより意識するようになり、開発途上国への貢献の仕方として、遠隔でも取り組めるような内容を挙げていた生徒が多く現れた。それは自身らの体験に基づいたこともあり、よりリアリティーを持って語られていたことが印象的であった。

異文化理解に関してはオンラインでユネスコスクール主催のイベントに参加したり、他校生徒とオンラインでディスカッションしたり、また夏には在日インドネシア人学校生徒たちと対面で交流するなど、オンラインとオフラインのハイブリッドな交流が多く、次世代の交流の形を垣間見た印象であった。

日本ユネスコ協会連盟が主催するリーフレット制作に引き続き参加し、その交流を現在深めている。

来年度の活動計画

今年度はユネスコスクールとしてのメリットを活かす活動ができた。具体的には、海外のユネスコスクール加盟校と連絡を取ったり、またネットワーク内で開催されたウクライナ情勢に関するイベントにも参加することができた。このような活動を今後も続けていきたい。また、日本にあるユネスコスクールとの交流に関してはまだ、行われていないので、それに関しても進めていき、日本内外へと積極的に情報発信していきたい。