• けせんぬましりつししおりちゅうがっこう
  • 気仙沼市立鹿折中学校

  • Kesennuma Municipal Shishiori Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野海洋, 減災・防災

所在地 〒988-0812 宮城県気仙沼市字大峠山1-263
電話番号 0226-22-6764
ホームページ http://www.kesennuma.ed.jp/shishiori-cyuu/index.php?page_id=0
加盟年 2008

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 国際理解, 福祉

本校は,「ふるさとを見つめ,よりよい未来の創造者として」を全体テーマに掲げ,総合的な学習の時間を中心に,防災学習と持続可能な未来の創り手を育む学習を軸に展開している。地域社会や人とのつながりを大切にした体験的・探究的な学習を通して,生命の重さや尊さ,生き方について考えさせ,防災・減災への正しい理解と必要な能力や資質の向上を図る。地域のよさや課題を理解し,よりよい未来を創造し,地域に貢献しようとする主体的な態度の育成を目標としている。具体的には、持続可能な未来(社会)の創り手に必要な「コミュニケーションを行う力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」「進んで参加する態度」を育むことができるよう①体験的な学習(地域・防災:防災訓練・避難所初期設営訓練(6・11月),救急救命訓練(7月),東日本大震災遺構伝承館等研修7月、9月、3月),地域・環境:海浜清掃・漂着物調査(7月),福祉:介護・キャップハンディ体験(2月)➁探究的な学習(震災伝承学習)などに取り組んでいる。

①体験的な学習:地域合同防災訓練(避難所初期設営、運営訓練)

今年度は地域の関係団体と協議し,よりリアルな状況を想定し訓練〔地震発生→校庭に一時避難→大津波警報発令→避難所開設指示→避難所設営・地域住民避難・避難所運営(各同時進行)〕に臨んだ。避難者は地区内の水産加工場の外国人技能実習生や,近隣小学校の5・6年を含む地域住民、一部中学生は傷病者役として参加した。実際に体育館内でのパーテションや救護スペースでの一時避難を疑似体験し、避難時における苦労や緊急時に必要な事、留意点について考えた。設営や運営の補助に関しては、持ち場毎に地域の方々とコミュニケーションを図りながら、責任感をもって活動する様子が見られた。災害時には、速やかな情報提供や動きが求められるため、実践的・効率的な設営や運営を目指し、アイディアを提案したり主体的に取り組んだりする姿が見られた。地域防災の中に学校防災が位置づけられ、自主防災組織,まちづくり協議会,市役所危機管理課,鹿折小学校,消防署の方々との話し合いが定期的になされるなど、円滑な連携体制が構築されている。

②探究的な学習:震災伝承学習

4年目となる今年度は,調査の対象をこれまでの避難行動から「復興・復旧に携わる人たち(避難所運営,避難所生活,事業再建,地域復興)」と広げ、多岐にわたるテーマから課題を追求した。様々な角度から震災の実態や教訓を考えるとともに、被災者の証言内容をもとに教訓を考察するだけでなく,自分たちでテーマを掘り下げ,調査・実験・実践や提案を行うなど,探究的な学びに体験的な学びの経験を加えるなど,さらに一歩進んだ取組が見られた。上学年がこれまでの経験を生かし,よきリーダーシップを発揮し,探究内容だけでなく学習姿勢でも手本となり,よき学びのスパイラルが構築されている。さらに、東北大学と連携してルーブリック評価を作成・活用し,メタ認知力を高めながら主体的な学びを図った。生徒は何のために学ぶのか(目的意識)を明確にし「すべきこと」「したいこと」「できること」を考えさせ自己目標を設定させたことで,生徒は見通しをもって課題解決に取り組んだり,自己の達成度を客観的に振り返ったりすることができるようになった。学びの成果は防災学習発表会,小学校への伝承活動(オンライン)けせんぬま伝承・防災文化祭での発表,ホームページでの震災伝承学習「証言記録集」を通して内外に発信する。

来年度の活動計画

今年度の成果と課題を踏まえ,見直し・改善を図り,防災学習と持続可能な未来の創り手を育む学習を軸に次年度も探究的な学習,体験的な学習を進める予定である。主な活動計画は以下の通りである。

4月:避難訓練(地震・津波),5月:防災学習ガイダンス、救急救命講習(2年)

6月:避難所初期設営訓練(地域合同),避難訓練(不審者対応)

7月:震災を知る学習,海洋環境保全調査活動(1年),震災遺構・伝承館研修(3年)、職場体験学習(2年)

9月:震災伝承学習ガイダンス,避難訓練(地震ショート)、リアスアーク美術館研修(震災関連)(1年)

10月~:震災伝承学習(避難行動詳細調査,テーマの設定,活動計画の立案,整理・分析・考察,発表準備)

11月:避難訓練(火災、Jアラート),市総合防災訓練参加及び地域合同防災訓練

12月:防災学習(震災伝承学習)発表会,活動の振り返りとまとめ

1月:小学校への伝承活動(オンライン),気仙沼市防災フォーラム参加

2月:「3・11証言記録集」ホームページでの発信,福祉体験(2年)

3月:けせんぬま伝承・防災文化祭参加、震災遺構・伝承館研修(2年)

通年:防災学習の日(毎月11日前後)

過去の活動報告