• しんしゅうだいがくふぞくながのしょうがっこう
  • 信州大学教育学部附属長野小学校

  • Shinshu University Nagano Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒381-0016 長野県長野市南堀77-1
電話番号 026-251-3350
ホームページ https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/naga-sho/
加盟年 2018

2023年度活動報告

活動分野

持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、「ひとりだち」を目指す子ども像に据え、自ら考える力を子どものうちから育成しています。各学級では、子どもたちの発意をもとに中核となる活動を据えて、総合学習に取り組んでいます。ユネスコスクールが取り組む持続可能性や地球市民としての力は本校の理念に沿うものです。今年度の6年1組の取り組みを報告いたします。

耕作放棄地利活用プロジェクト―使われなくなった畑で自給率0%の綿花を育てる―

6年1組は、昨年度、用水路の始まりから終わりまでを歩く旅に出かけました。そこで出会った「耕作放棄地」に興味を持った子どもたちは、小学校のそばにもしばらく使われていない土地があることを発見しました。市役所の方から耕作放棄地の問題点を聞いたり、持ち主の方の思いを聞いたりしながら、耕作放棄地がわたしにとっての問題だと考えるようになってきました。そんな中、耕作放棄地を「強み」だと考えて活動している方がいることも知り、子どもたちは、自分たちも何かできるのではないかと考えていきました。今年度、子どもたちは、耕作放棄地の持ち主の方に土地をお借りし、900㎡もの土地を1か月以上かけて、自らの手で開墾しました。そして、長野市でふとん店を営む箱山正一さんから、綿花が日本では自給率が0%ということを教えていただき、開墾した畑に箱山さんからいただいた綿花の種を植えました。子どもたちは毎朝畑に綿花に会いに行きました。そして、夏には綿花の花の美しさに出会ったり、秋にはコットンボールが大きくなって中から綿が出てくる様子に出会ったりしてきました。収穫した綿は、信州大学繊維学部に行き、綿と種に分ける「綿繰り」の作業をしてきました。こうして手にした、ふわふわの綿。普段当たり前のように生活の中にある綿ですが、自給率が0%という事実や、綿花の植物としての育ち方、収穫した後の作業など、たくさんの初めてのことを経験しながら、子どもたちは多方面から「綿花」を知ることができました。

来年度の活動計画

現在、来年度の活動については未定ですが、来年度の各学級においても、上記の本校の総合学習については、子どもの発意から活動が決めだされていく予定です。そこで決めだされてくる学習は、身の回りの生活環境や自然に関する問題からアプローチする活動が考えられます。今年度を参考にしますと、森林保全を通した地球環境へのアプローチや、野菜の栽培や植物・動物飼育を通した生活環境へのアプローチが想定されます。それらの総合学習を通して、学校教育目標「共に在る」や目指す子ども像「ひとりだち」で目指す、自然環境と共にある私たちや、地球市民として持続可能性を考えながら選択する私の育成を目指してまいります。

過去の活動報告