• しんしゅうだいがくふぞくまつもとしょうがっこう
  • 信州大学教育学部附属松本小学校

  • Shinshu University Matsumoto Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒390-0871 長野県松本市桐一丁目3番1号
電話番号 0263-37-2216
ホームページ https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/matsu-sho/
加盟年 2018

2025年度活動報告

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 貧困

1.“暮らす”の観点に係わる学習
松本山雅FCを核とした学習を通して、「住み続けられるまちづくり」や「働きがいも経済成長も」に関わるSDGsの学びを深めた。松本山雅のスポンサー企業や地域の仕事に目を向ける学習を展開し、スポーツクラブが多くの人や仕事、地域経済に支えられて成り立っていることを調べていった。企業訪問や出張授業を通して、子どもたちは技術力や人の工夫に触れるとともに、利益を生み出すことだけでなく、「地域を元気にしたい」「地元に貢献したい」という思いが仕事の原動力になっていることに気づいていった。また、応援や観戦、販売活動の構想を通して、自分たち自身も地域を支える一員として関われる存在であることを実感し、持続可能な地域づくりを自分事として捉える姿が見られた。
2学期には、松本山雅FCと連携したJリーグ環境教育授業を実施し、片山真人さんを講師に迎え、SDGsの視点から気候変動問題について学んだ。授業では、地球温暖化や異常気象が進んでいる現状を、アニメや気候アクションアンバサダーの体験談を通して知り、気候変動がスポーツや私たちの生活に深く関わっていることを理解した。子どもたちは、気温上昇や大雨によって試合が中止になったり、安全に外で遊べなくなったりする可能性に気づき、問題を身近なものとして受け止めた。グループワークでは、節電やごみ削減、周囲の人に伝える工夫など、自分たちにできる「気候アクション」を話し合い、仲間を増やす方法を考えた。
これらの学習を通して、子どもたちはSDGsを知識として理解するだけでなく、地域や自分の暮らしと結びつけて考え、持続可能な社会の実現に向けて行動しようとする意識を高めることができた。

2.“生きる”の観点に係わる学習
ユネスコ委員会の活動として「服のチカラプロジェクト」に取り組んだ。本活動は、着なくなった子ども服を回収し、ユニクロを通して世界の難民の子どもたちへ届けるものであり、資源の有効活用と国際理解の双方につながる実践である。活動に先立ち、一学期にはユニクロ本社の社員の方を講師としてお招きし、ユネスコ委員会の時間に出前授業を行った。世界には戦争や紛争などを理由に難民となっている人が一億人以上いること、私たちが普段当たり前に着ている服が、誰かの命や尊厳を支える力をもっていることなどを、具体的な事例を通して学んだ。また、回収された服が仕分けされ、倉庫を経て必要とする人のもとへ届くまでの流れを知り、「服を送る」行為の重みを実感する機会となった。
この学びをもとに、ユネスコ委員は活動の意義を自分の言葉で捉え直し、ポスター作成や呼びかけの準備を進めた。回収期間は参観日に合わせて設定し、家庭と学校が協力しやすい形を工夫した。その結果、多くの子ども服が集まり、委員会の児童からは「寄付して喜んでくれる人がいることを知り、頑張りたいと思った」「知らなかったことがたくさんあり、自分の行動で世界とつながっていると感じた」といった声が聞かれた。活動を通して、児童は身近な生活と世界の課題を結び付けて考え、自分にできる行動を主体的に選択することができた。

来年度の活動計画

・本校では、児童が自然や生き物、環境に関心をもち、主体的に学びに向かう姿が多く見られることから、次年度も各学級における環境に関わる取組を継続していく。身近な生活と結び付けながら、自分たちの行動が社会や環境とつながっていることを実感できる学びを大切にする。
・エコキャップ集めや服のチカラプロジェクトなど、これまで保護者や地域の理解と協力を得ながら進めてきた活動については、引き続き継続して実施する。家庭での声かけや協力を通して、学校での学びが家庭へ、さらに地域へと広がっていくことを意識し、持続可能な社会づくりについて考える機会としていきたい。
・学年の発達段階に応じて「なぜ行うのか」「社会とどのようにつながっているのか」を考える視点を深めていく。児童が活動の意味を捉え直し、自分たちの行動が未来につながっていることを実感できる学びを目指す。
・これらの活動を、持続可能な社会づくりにつながる学びとして位置付け、ESDの考え方を基盤に教育活動を進めていきたい。

過去の活動報告