2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 環境, 人権, 食育

本校は,「心身ともにたくましく心豊かな真の地球市民の育成と,国際的・地球的視野から崇高な生命と地球を保全し,社会と人類の幸福に貢献することのできる児童の発達に寄与すること」をねらいとして,活動を行っている。

① 地球規模の問題に対する国連システムに係わる学習

今年度継続してエコキャップの回収活動を継続して行った。日々の回収活動としては児童昇降口の近くに回収箱を設置し,日常的に集めたり,児童会の活動とリンクさせて行ったりした。児童会の活動としては,毎年児童会が主体として行っている「児童会まつり」というイベントで,各委員会が作ったブースのアトラクションを楽しむためのお金の代わりとして全校に持参を募り,全校でアトラクションを楽しみながらもエコキャップをたくさん集めることができた。エコキャップは430個で約10円となり,20円するポリオワクチンを作るのには860個必要となる。今回は約116100個のエコキャップが集まり,およそ135個のワクチンを送ることができた。このコロナ禍においても楽しみながらこれだけの量のエコキャップを集め,ワクチンを送ることができたことが一つの成果となった。
また、昨年度から行っているユネスコ委員会における「服のチカラプロジェクト」に今年度も参加した。服のチカラプロジェクトとは,子どもたちが主体となって、不要になった子ども服を回収して、難民の方々など世界中で服を本当に必要としている人々に届ける活動である。この活動を通じて、次世代を担う子どもたちが国際問題や環境問題に関心をもつだけでなく、服のチカラを知り、自分にもできる社会貢献があると気づくねらいがある。
今年度はコロナ禍ということもあり,活動の初めにDVDによる授業を行った。子どもたちはDVDの説明を受け,全校や各家庭に放送や手紙を通じて服の収集を呼び掛けた。さらに校内に回収用のBOXを設置し,数少ない機会に保護者の方の協力をいただき,収集を行った。その結果,段ボールにして16箱の洋服,およそ320Kgの重量を集めることができた。

②「海と日本プロジェクトへの参加

今年度、6年生の代表23名が、信越放送企画事業部の推進する「海と日本プロジェクト」に参加し、森や川の命について考える貴重な体験をさせていただいた。まず、「ざんねんな生き物事典」作者の今泉忠明さんをゲストとしてお招きし、森や川、海に住む生き物についてご講演をいただいた。森からつながっていく命について貴重な学びをさせていただいた。続いて、市内の高校の食物科の高校生8名と一緒に「森の大切さ」について学習した。高校生が作成したスライドをもとに森を大切にすることの大切さを6年生なりに感じていた。引き続き、高校生と信州サーモンをさばくという、命と直接向き合う機会をいただき、「命をいただく」ということがどういうことなのかを改めて理解することができた。海のない長野県ではあるが、豊かな森からつながる自然への新たな気づきをいただいた。

来年度の活動計画

・児童は,自然や生き物,環境のことに興味を持ち,主体的に取り組むことができているので,次年度も各学級での取り組みは継続したい。

・保護者や地域の方々にも理解・協力していただいている活動(エコキャップ集め,アルミ缶回収,リサイクルバザーなど)も子どもたちと相談しながら次年度も継続する。

・新しい学習指導要領には,持続可能な社会の構築の観点が盛り込まれているので,ESDの考え方を念頭に置きながら教育を実施していきたい。(特に,社会科,理科,生活科,家庭科)

・昨年から発足したユネスコ委員会での活動が学校でも定着しつつある。さらに子どもたちの課題意識、学習意欲に寄り添いながら積極的に活動を進めていきたい。