2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 貧困

本校は,「心身ともにたくましく心豊かな真の地球市民の育成と,国際的・地球的視野から崇高な生命と地球を保全し,社会と人類の幸福に貢献することのできる児童の発達に寄与すること」をねらいとして,活動を行っている。

①“暮らす”の観点に係わる学習

自分たちの生活するこの地域はどんな災害があるのだろう。もし災害に遭ったときにはどんな備えが必要なのだろうと考えた子ども達。一つの目標に向かって,全員で同じ活動を行うのではなく,各自が必要だと考えた防災グッズ作りを行ったことで,積極的かつ発展的に,よりよい解決策を考え続けることができた。作った後に確かめて,新たな課題を見付け,改良していく歩みを繰り返し行った。その中で,思い付きに頼るのではなく,見通しや目的意識を明確にもって計画を立て実行する力が付いた。

②“暮らす”の観点に係わる学習

歴史の学習を行う中で,戦国時代から江戸時代にかけて多くの城主が変わった松本城。なぜ,多くの大名が松本城を手に入れたかったのか,戦国大名との位置関係から少しずつ松本のもつ地理的・歴史的な特徴に気づいていった子ども達。水が豊かで多くの湧水地帯があること,善光寺街道・野麦街道の交わる要所であること,豊かな穀倉地帯であり,古墳時代から多くの馬を育てている場所でもあることに気づきながら,城下町松本が発展・継承していったことを理解することができた。そしてそれらにかかわる人々の姿を通して,地域社会に対する誇りや愛情,地域社会の一員としての自覚を深めることができた

③ “生きる”の観点に係わる学習

昨年度に引き続き,児童会本部と,ユネスコ委員会が協同でユニクロの「服のチカラプロジェクト」に参加した。

服のチカラプロジェクトとは,子どもたちが主体となって,不要になった子ども服を回収して,難民の方々など世界中で服を本当に必要としている人々に届ける活動である。この活動を通じて,次世代を担う子どもたちが国際問題や環境問題に関心をもつだけでなく,服のチカラを知り,自分にもできる社会貢献があると気づくねらいがある。

この活動を通して,現在世界には「難民」と呼ばれる,戦争や紛争,政治情勢の悪化に伴って,家をはなれ,国を追われることになった人々が約6850万人以上いる状況を理解し,そうした人々に対して,自分たちが行えることは何か考えることができた。

子ども達は,委員会などを通じて,服の収集を呼びかけた。ポスターをつくったり,校内のあちこちに集めるためのボックス置いたり,呼びかけを行ったりして服の収集を行った。

来年度の活動計画

・児童は,自然や生き物,環境のことに興味を持ち,主体的に取り組むことができているので,次年度も各学級での取り組みは継続したい。

・保護者や地域の方々にも理解・協力していただいている活動(エコキャップ集め,リサイクルバザーなど)は次年度も継続する。

・持続可能な社会の構築の観点が盛り込まれているので,ESDの考え方を念頭に置きながら教育を実施していきたい。

・chromebookを積極的に活用しながら,学んだことをさらに発信していきたい。