• ほっかいどうきょういくだいがくふぞくさっぽろしょうがっこう
  • 北海道教育大学附属札幌小学校

  • Sapporo Elementary School attached to Hokkaido University of Education
  • 種別 地区
  • 主な活動分野海洋, 減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

所在地 〒002-8075 札幌市北区あいの里5条3丁目1−10
電話番号 011-778-0471
ホームページ https://www.hokkyodai.ac.jp/fuzoku_sap_syo/
加盟年 2015

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 持続可能な生産と消費

本校は「共生の文化を創造する学校」という教育目標を掲げ、長年に渡り周囲の自然環境を生かした環境教育を実践してきた。ここ数年間では、学校近くを流れる茨戸川(ばらとがわ)や大学周辺の緑道(周囲約3㎞)での自然体験や観察を行い、身近な自然に親しんでいる。また、食物の栽培と収穫を通した学習を行い、自然環境と食料生産について学ぶ機会としてきた。2023年からは宿泊行事として「附属キャンプ」を新設し、学校敷地内の豊かな自然に親しむ屋外活動を実施している。身近な自然の中での体験を出発点として、環境問題に目を向けたり、持続可能な取組を捉えたりするようにしている。

①生物多様性に関わる活動

2年「水の中の生き物を見つけよう~茨戸川探検~」

学校のすぐ近くには茨戸川が流れている。茨戸川は、古くから漁業に利用されてきたこともあり、現在でも釣り人は多く、水生生物が多数生息する。茨戸川に複数回足を運び、水生生物の採集を行った。採集と飼育を通して学んだことを「茨探水族館」として他学年に発信する活動を行い、理解を深める取組を進めてきた。

②海洋に関わる学習

4年「茨戸川探検隊リターンズ」

2年生で行った「茨戸川探検」の学習を想起し、様々な生き物の生息する茨戸川の現状から問題を見出した。川の水質を調査したり専門家の話を聞いたりすることをきっかけとして、茨戸川の環境を守っていくため自分たちにできることを考えた。ごみ拾いなど、考えた取組の効果や実現性を検討しながら、環境問題を自分事として捉える姿が見られた。

4年「南極クラス」

実際に南極で観測を経験した越冬隊員の方を講師としてお招きし、南極の自然や越冬隊員の生活についての話をしていただいた。南極と日本の環境の違いや、地球温暖化やオゾンホールといった研究について学ぶとともに、風速約60m/sの風の音を聞くなどの体験活動を通して、環境問題やエコエネルギーについて学ぶ姿が見られた。

③環境に関わる学習

4年「附属キャンプ」

学校敷地内の「附属の森」に自分たちの力でテントを張り、様々な自然体験活動を行った。ゆったりと活動できる時間を設定し、ネイチャービンゴなどの五感を使った体験を通して、改めて自然のよさを味わうことで、今身近にある環境を大切にしていきたいという思いをもつ機会となった。

④持続可能な生産と消費に関わる学習

3年「野菜を育てて売ろう!」

理科「種をまこう」で野菜を育て、社会「はたらく人とわたしたちのくらし」で店長さんの工夫を探り、総合的な学習の時間には野菜の販売店を開くという学びを構成した。保護者をお客さんとして招待し、仮想通貨を使って実際に野菜を売買する体験学習を通して、生産者・消費者の両方の視点で思考を深める姿が見られた。

来年度の活動計画

各教科等の枠に閉じることなく教科等横断的な学習を進めてきたことで、様々な視点から物事を捉え、多角的に考える力の育ちが見られている。また、行事等における実感を伴う体験を通して、身近な生活から課題を見出す力が育ってきていると感じる。今後も、体験的な学びを重視し、自ら課題を見出して広い視野からアプローチする力の育成を目指していきたい。

過去の活動報告