2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 環境, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 食育

本校は「共生の文化を創造する学校」という教育目標を掲げ、ESDの実践を通して環境の尊重、人間の尊重、多様性の尊重、そして確かな危機回避能力の育成などを目標として取り組んでいる。2020年度はこれまで同様、環境教育、防災教育、食育と関連した持続可能な生産と消費教育に取り組むとともに、海洋についても柱に加え、それぞれに係わる学習活動を教育課程に位置づけて取り組んだ。

①環境教育に関わる活動

2年「水の中の生き物を見つけよう~茨戸川探検~」

学校のすぐ近くを流れる茨戸川に複数回行き、水生生物の採集を行った。採集した生き物を観察したり飼育したりする活動を通して、生き物それぞれによって食べるものや生態が異なることに気付いたり、生き物にあった飼育の仕方を考えたりする姿が見られた。

②防災教育に関わる教育

全学年で「命と安全を守る授業」として年5回取り組んでいる。そのうち1回を地震や火事などの災害への対応を考える内容とし、いつ起こるかわからない災害に対して実際の事例を基に考えることで想像力を働かせながらよりよい判断・行動の仕方を学んだ。

③持続可能な生産と消費に関わる学習・食育

5年「胃袋を支え続ける食糧生産のひみつ」

食糧生産人口の減少と、スマート農業などにみられる取組を比較し、持続可能な農業の在り方を考えた。教科と食育を関連させて行い、学校近隣の農家を見学したり、教材園の一角に自分が選んだ野菜を育て収穫する活動に取り組んだりすることで実感を伴いながら農業の素晴らしさや課題などについて考えることができた。

④海洋

4年「美しい海を」

海中のプラスチックごみの問題を取り上げ、現実に起こっている状況や、その背景にある問題、今後予想されていることなど様々な側面から調べ学習を行い、日頃家庭で取り組めることを考え実践に移そうとする姿が見られた。

来年度の活動計画

次年度も理科や社会、総合的な学習など複数の教科を関連させながら取組を進めていく。体験的な学習や問題解決的な学習、ICTの活用などに一層の充実を図るとともに、今年度、あまり行うことのできなかった見学活動なども充実を図りながら、教育課程に基づき実践を重ねていく。