2019年度活動報告
本年度の活動内容
エネルギー, 環境, 国際理解, 減災・防災
本校は「共生の文化を創造する学校」という教育目標を掲げ、ESDの実践を通して環境の尊重、人間の尊重、多様性の尊重、そして確かな危機回避能力などの育成を目標として取り組んだ。2019年度は、これまでの環境教育、防災教育、エネルギー教育、国際理解教育に加え、持続可能な生産と消費についても柱に加え、それぞれに係わる学習活動を教育課程に位置付けて取り組んだ。
① 環境教育に係わる活動
2年「水の中の生き物を見つけよう~茨戸川探検~」
学校のすぐ近くを流れる茨戸川に複数回行き、水生生物の採集を行った。採集した生き物を観察したり飼育したりする活動を通して、生き物それぞれによって食べるものや生態が異なることに気付いたり、よりよい飼育の仕方を考えたりする姿が見られた。また、採集した生き物は今年度も「ばらたん水族館」として全校生徒に紹介する活動を行い、参加していた上級生と生き物について交流する様子が見られた。
② 防災教育に係わる教育
全学年で「命と安全を守る授業」を年5回取り組んでいる。そのうち1回を地震や火事などの災害への対応を考える内容とし、いつ起こるかわからない災害に対して実際の事例を基に考えることで、想像力を働かせながらよりよい判断・行動の仕方を学んだ。また年に一度の「防災引き取り訓練」を9月に行い、災害などの非常時における保護者による児童のお迎えを想定した訓練を実施することができた。
③ エネルギー教育に係わる学習
5年「石油の輸入戦略」
日本が、一つの国ではなく多くの国から石油を輸入している事実を考える中で様々な状況を想定した。もし一つの国を頼り、その国からの輸入が止まってしまったら石油が使えなくなることから、北海道の冬の石油の使用量にも目を向け、エネルギー問題への向き合い方を考えるきっかけとなった。
④ 持続可能な生産と消費に係わる学習
5年「胃袋を支え続ける食糧生産のひみつ」
食糧生産人口の減少と、スマート農業などにみられる取組を比較し、持続 可能な農業の在り方を考えた。社会科と総合的な学習を関連させて行い、学校近隣の米農家や、岩見沢市の農家、植物工場など様々な取組の様子を見学したり、実際に農業体験を行ったりすることで実感を伴いながら農業の素晴らしさや課題等について考えることができた。
来年度の活動計画
①環境教育・エネルギー教育・持続可能な生産と消費に係わる学習
次年度も理科や社会、総合的な学習など複数の教科を関連させながら取組を進めていく。また、見学や体験的な学習の一層の充実を図るとともに、1年から6年までの系統性をより意図的に教育課程に位置づけられるように実践を重ねていく。
②防災教育
これまでの「命と安全を守る授業」「防災引き取り訓練」「避難訓練」は継続して取り組むものの、その内容を見直しより現状に合った取組へと検討を進めているところである。