2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費

本校は「共生の文化を創造する学校」という教育目標を掲げ、ESDの実践を通して環境の尊重、人間の尊重、多様性の尊重、そして確かな危機回避能力の育成などを目標として取り組んでいる。2021年度は、コロナ禍において感染症対策に勤めながら、環境教育、防災教育、食育と関連した持続可能な生産と消費教育を進めるとともに、海洋についても環境教育として取り上げ、それぞれに係わる学習活動を教育課程に位置付けて取り組んだ。

①環境教育に関わる活動

2年「水の中の生き物を見つけよう~茨戸川探検~」

学校のすぐ近くには茨戸川が流れている。茨戸川は、古くから漁業に利用されてきたこともあり、現在でも釣り人は多く、水生生物が多数存在する。この茨戸川に複数回足を運び、実際に入水して水生生物の採集を行った。採集した生き物は、よく観察し、試行錯誤しながら飼育活動を進め、その中で、生物によって食物や生態の違いに気付いていく姿が見られた。また、そのことを校内の他学年に発信する活動を行い、理解を深める姿が見られた。

②防災教育に関わる教育

教育課程に防災教育を位置付け、「命と安全を守る授業」として、年5回取り組んでいる。その中では、地震や火事などの災害への対応を考える内容を扱い、いつ起こるかわからない災害に対して、実際の事例を基に考えることで、想像力を働かせながらよりよい判断・行動の仕方を学ぶ姿が見られた。

③持続可能な生産と消費に関わる学習・食育

5年「食を究める」

総合的な学習として、自分で野菜を選び、お世話から収穫まで探究的に取り組む活動を行った。社会科では、食糧生産人口の減少とスマート農業などにみられる取組を比較し、持続可能な農業の在り方を考えた。また、近隣の農家への見学も行うなどして、実感的に農業の素晴らしさや課題について学ぶ姿が見られた。

④海洋

4年「南極クラス」

実際に南極で観測を経験した越冬隊員の方が講師として来校し、南極の自然や越冬隊員の生活についての話をしていただいた。南極と日本の環境の違いや、地球温暖化やオゾンホールといった研究目的を知ったり、実際に南極の氷に触れたりして、実感的に環境問題やエコエネルギーについて学ぶ姿が見られた。

来年度の活動計画

理科や社会、総合的な学習など、教科横断的に取組を進めていく。体験的な学習や問題解決的な学習、ICTの活用などについて一層の充実を図るとともに、コロナ禍ではあるが、見学活動などの充実を図り、実感的な学びを重視していく。