• ちばけんりつさくらがおかとくべつしえんがっこう
  • 千葉県立桜が丘特別支援学校

  • Chiba Prefectural Sakuragaoka Special Needs Education School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒264-0017 千葉市若葉区加曽利町1538
電話番号 043-231-1449
ホームページ https://cms1.chiba-c.ed.jp/chibapref-sakuragaoka-sh/
加盟年 2015

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康

本校は、肢体不自由のある児童生徒が通う特別支援学校で、小学部、中学部、高等部合わせて12学年が学んでいます。本校でのESDは「つながり」というキーワードを軸として、身近な場所や人からスタートして校内、校外、世界の人々とつながりながら、かかわった人と影響を与え合って、障害のある本校の児童生徒も取り残されることのない共生社会の実現を目指しています。

今年度、ESDを推進する係では、児童生徒の実態も学習内容も多様な本校で、教職員一人一人が納得し「私のクラスの児童生徒に合ったESD」を考え、実践できるような学校にすることを目標に活動に取り組みました。目標達成に向けた分掌の取組として、ESD推進活動の内容・方法を改善し、よりESDを実践しやすい学校にするためのアンケートを実施することにしました。この報告では、今年度全校を挙げてESDに取り組むため係が行った活動と、学校中で行われているESDの実践をご紹介します。

 

(0)本校ESDを紹介する研修(4月)

ESDとは何か、桜が丘の児童生徒たちにとってどのような利益があるのか、また、昨年度までにどのような実践が行われてきたのか等について説明をしました。事後アンケートでは、研修自体(内容、分量など)に関する設問の他、ESDそのものに対する印象や、ESD係への要望を尋ねる項目も用意しました。集まった回答を基に係では、教職員一人一人が納得してESDに取り組むためには、ESDを行う労力(コスト)と、ESDが児童生徒にもたらす教育効果(パフォーマンス)が見合うことを示す必要があると考え、コスト軽減のための活動として、以下の2点に重点的に取り組むことにしました。

・ESDの実践に役立つ情報を分掌が積極的に発信していくこと(情報の発信

・前年度同様ESDの実践を収集し、児童生徒の実態に合わせて活用できるようにすること(実践の蓄積

  

(アンケート集計結果より)

(1)国際デーの取組情報の発信

廊下のESDコーナーを活用し、国際生物多様性の日、国際環境デーなど児童生徒の興味関心の高い物事に関連した国際デーを中心に紹介しました。今年度は特に、世界子どもの日(11月20日)と国際母語デー(2月21日)に焦点を当て、中学部の生徒が総合的な学習の時間の探究活動で制作したポスターや、全校の教職員に調査を行って収集した方言のデータを活用した掲示を行い、児童生徒が新たな興味・関心をもつきっかけを作ることができました。

国際デーを祝おう:国際生物多様性の日   国際デーを祝おう:世界教師デー

係による廊下掲示(左:国際生物多様性の日、右:世界教師デー)

生徒の探究活動の成果を活用した国際デーの掲示(世界子どもの日)

(2)本校で行われている実践の収集、全校掲示の作成実践の蓄積

令和4年度に引き続き、小学部・中学部・高等部に加え、児童生徒に深く関わり指導を行う自立活動部、寄宿部や、医療的ケアを行う看護師、養護教諭など、学校中の教職員に呼びかけ、ESDの実践を1グループにつき1例以上挙げてもらいました。集めた実践は校舎の中心部にあるピロティに掲示し、教職員や保護者が自由に見ることができるようにしています。今年度は、スクールバス運転手・介助員、給食室、スクールサポーターなど、教員ではない立場でESDに取り組む職員にも取材を行い、桜が丘の教職員全員がESDの実践者であることを伝える掲示にすることができました。

①集まった実践の傾向

令和4年度同様、学部や教育課程を超えて同じような目的をもって行われた取組もあれば、一見同じ取組であってもねらいが異なるものもありました。取組をSDGsの目標ごとに分類すると、昨年度は10、今年度は13の目標に関連する実践が集まり、ESDの浸透による実践の多様化が表れたものだと考えています。

(1階ピロティに掲示された全校掲示物)

小学部C課程の実践 学校技能員・スクールサポーターの実践 給食室の実践 中学部B課程の実践

(各学習グループの実践)

②事後アンケート

全校掲示について、掲示の作成に関する質問と、完成した掲示自体に関する質問とを用意しました。掲示作成者の半数以上が、作成にあたって「まったく負担に感じなかった」と回答していることや、全校掲示に意義があると回答した教員が全体の約97%に上ったこと、具体的な意義として右下の図のように「他の学習グループの様子を知ることができた」と回答した教員が3割近くいたことなどと合わせると、この全校掲示は、ESD分掌がねらった「教職員の負担軽減」「情報の共有」の役割を一定程度果たせたといえそうです。

作成者の負担感を調査する設問  

来年度の活動計画

ESDの実践が学校教育目標である児童生徒の「自分らしい人生を歩んでいくための力を育成する」ことにつながるよう、児童生徒自身が考え表現できるような活動を引き続き推進していく予定です。今後も教職員がより質の高いESDを少ない負担で行っていけるよう、係が中心となって環境整備に努めることで、学校全体でSDGsの目標4.7の達成を目指します。忙しい教員の業務の中でESDについて考えたり行動したりすることが無駄でないと感じられるような、教員に寄り添った推進活動により、桜が丘を卒業していく子供たちが誰一人取り残されることなく自分の居場所を見つけ輝けるよう全教職員が一丸となってESDに取り組んでいきたいと思います。

過去の活動報告