所在地 〒567-0008 大阪府茨木市太田東芝町1-1
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加盟年 2014

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

この1年も、中高生が地域のハブとなって地域を活性化させることで、SDGsのGoal11「住み続けられる街づくり」に貢献することを目標に取り組んできた。大きな取り組みとしては、ウクライナ絵画展、青少年による青少年のためのイベントが挙げられる。
ウクライナ絵画展は、ポーランドにあるサンスター日本語学校の兵頭校長先生が発案した企画で、この1年間で日本全国の教育関連機関、芸術関連機関、協会などを巡遊しているイベントであり、本校としては6月に校内、12月に茨木が企画するダイバーシティ・アート展の一環として、同市の文化・子育て支援複合施設おにクルにて、また同月の青少年イベントにおいて上中条青少年センターにて、計3回にわたって開催してきた。ウクライナに避難している子どもたちの作品計52点を展示した。鑑賞して終わってしまうのではなく、感じたことや考えたことをメッセージとして付箋に書いて会場に設営されたコーナーに残し、また他者の考えたことを読むことで思考を深めていく取り組みをした。校内実施の際には保護者や外部からも来訪者を受け入れ、様々な視点で意見交換することができた。自分たちが直接的にできることは極めて少ないが、それでも「考え続けること」、「考えたことを他者と語ること」で、この大惨事を日常の風景や忘れ去られたものにしないことの大切さを共有できた。また1月には総持寺のいのち・愛・ゆめセンターにて第4回目、同月に茨木市国際交流の集いにて5回目の展示を控えている。
茨木市教育委員会の企画である「青少年による青少年のためのイベント」は、今年度でコロナ禍を挟んで4度目の参加になるが、今年は本校の10団体の他には市内の高校1団体の出展となった。普段あまり接することのない小1~小6の市内の児童に対して、日常のクラブ活動や自主活動で取り組んでいることを軸に提供できる学びの機会を、企画から運営まで生徒主体で取り組むこのイベントでは、中高生が自分たちが街づくりに貢献できるポテンシャルと自己効力感を実感することによって、街の未来社会を創っていく責任と自信を養う良い機会となった
本校はユネスコスクールとしての活動に取り組むためにユネスコ国際研究部を2017年に立ち上げ、以来同部が活動を担い、ホールスクールアプローチとは程遠いところで活動をしてきた。しかし、上記2点の取り組みは、最終的には鑑賞希望者や出展希望クラブという、ある種限定的な取り組みにはあるにせよ、学校に所属するどの生徒も関与することの出来る取り組みとして展開することができた。この事例を参考に、次年度もユネスコ部がハブとなり、社会とつながった学びの機会を一人でも多くの生徒に提供したい。

来年度の活動計画

次年度は、継続して茨木市やAEON茨木太田と協力して、中高生が市民に対して提供できるイベントに取り組んでいきたい。今年度のいくつかのイベントにおいて、現状のSDGsすごろくでは内容的に未就学児の参加者にはかなりハードルが高いことがわかったので、低年齢層用に新しいゲームを開発して、低年齢のうちからSDGsに親しんでもらう企画を増やしたい。また、より広く学校全体に広げるためにも、ユネスコ国際研究部と生徒会組織のコラボレーションや融合を検討していきたい。

過去の活動報告