2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 人権, 福祉

 本校は、「独立自彊 社会有為」を学院理念として、ESDを現在取り組んでいる「新たな学び」の核となる「自由の相互承認」を具現化する機会と捉え、ESDの実践を通して社会とつながる力の育成を目標とした。

具体的には、地域貢献、環境保護を柱に、①ボランティアに係わる活動、②SDGsに係わる教育と研究に取り組んだ。

① ボランティアに係わる活動

例年、ユネスコ国際研究部が茨木市社会福祉協議会と連携し、主に長期休暇を活用してのボランティア活動に取り組み、そこでの学びをプレゼンテーションという形で学内に広めてきた。今年度はその活動に関心を示し、一般の生徒からもボランティア活動参加の意思表明があり、ユネスコ部がハブとなってボランティアを斡旋した。また、校地移転を機に、西河原多世代交流館に部員が赴き、協働して地域の活性化を図りたい旨を伝えたところ、活動の幅を広げることができた。具体的には、地域の小学生向けの学習支援の開設(毎週月曜日)、高齢者と幼児・児童をつなぐイベント(肝試し大会、ハロウィン、わくわくサロン)や夏祭りの運営補助が挙げられる。

また、茨木市教育委員会と連携し、「青少年による青少年のためのイベント」では、参加全14団体のうち11団体を本校のクラブ(女子ラグビー、女子バレーボール、チア、剣道、ユネスコ、茶道、クッキング、文芸、サイエンス、軽音、吹奏楽)が占め、幼児・児童・中学生に体験コーナーを提供することができた。

② SDGsに係わる教育

ユネスコ部が細々と続けてきたSDGsの研究を、学校全体に広げることができた。前年度3学期には、付属中学校3学年に対し出前授業としてSDGsクイズを中心とした授業実施をした。また、今年度中高文化祭ではSDGsを一つのテーマとし、出展ブースには必ずセットでSDGsに関するポスターを掲示した。また、17のゴールごとに募金箱を用意し、当日余った金券を回収し、気になるゴールに募金できる形をとった。

来年度の活動計画

次年度は、ユネスコ国際研究部がハブとなり、各外部団体とのつながりを強化し、外部リソースと学内リソースをつなげることで、地域の発展に相乗効果をもたらしたい。また、学内に浸透してきたSDGsに関しては、流行りもののように名前だけが先行してしまっている感が否めないので、教員・生徒対象の学校マニュアルを編纂することで、指導者と学習者が一致して学びを深めていくことができる軸を作る。また、平和教育が遅れているので、6年間分の平和学習シラバスを作成する。