| 所在地 | 〒939-2184 富山市楡原405 |
|---|---|
| 電話番号 | 076-485-2014 |
| ホームページ | https://swa.toyama-city-ed.jp/nirehara-j/ |
| 加盟年 | 2017 |
2025年度活動報告
減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費
本校はユネスコスクールの認定を受けて9年目になる。今年度も学校教育計画を見直し、「ESDで重視する7つの能力・態度」を学校教育目標「知性豊かな人間の育成・愛情に満ちた人間の育成・実践力に富んだ人間の育成」に位置付け、ユネスコスクールとしてESDの推進に取り組んだ。特に、「総合的な学習の時間」を軸に、教科横断的なカリキュラムを組み学習を進めた。また、地域との連携や併設するユネスコスクールである神通碧小学校との協働を大切にし、持続可能な社会をつくるための「地域人」としての生徒の意識向上を図った。
①ESD・SDGsの視点を取り入れた教育活動
本年度の「総合的な学習の時間」では、「神通峡地域の未来を考える」を大テーマに、「地域」に還元できる課題を各学年で設定した。1年生は「住み続けられるまちづくりに向けての取組を考えよう」をテーマに、実践したことを「SDGs―ESD富山シンポジウム」で発表した。また、2年生は「身近な生活から持続可能な学校・地域を考える」、3年生は「私たちの未来を考える」をテーマに、他の地域との比較調査を行ったり、生徒自ら課題を見付けて課題を追究したりして学習を進めた。
②ユネスコ国際デー:「国際防災の日」と「人権デー」の取組
「国際防災の日」を記念して、地域の防災・減災について考えるため、能登半島豪雨を受け、小中合同の「防災教室」を開いた。前半は、防災士の方からお話を聞き、被災地の様子や身近な災害について学んだ。後半は、グループに分かれて話合いを行い、自分たちにできることを考え、地域への防災意識を高めた。また、「人権デー」を記念して、人権週間を設けた。「NPО法人文福」や「富山県聴覚障害者センター」から講師を招き、差別やいじめ、聴覚障害について理解を深めた。さらに、生徒会主催で全校集会「みんなの心に光を灯す集い」を行い、一人一人が人権問題と向き合うよい機会となった。
【小中合同防災教室の様子】 【人権週間:講演会の様子】



③生徒会を中心とした地域連携活動・互いのよさを認め合う活動
「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」(7月)では、有志が運営ボランティアとして参加するとともに、生徒会や学年での取組を発表し、環境問題や平和について呼びかけた。こうした諸活動は「楡中SDGsパスポート」に記録し、振り返りを行い、ボランティア精神の向上につなげている。また、本校の目指す学校「『よさ』を見つけ、『よさ』を認め、『よさ』を伸ばし生かす学校」の実現のため、学習発表会では、生徒が自分のよさを発表する場を設定した。友達の新たな一面を知ることでよさを認め合うことができ、自己有用感や自己肯定感の高まりにつながった。
【平和の鐘を鳴らそうin上行寺】 【学習発表会】



来年度の活動計画
次年度も「神通峡地域の未来を考える」をテーマに掲げ、「総合的な学習の時間」を軸に、教科横断的にESDを進めていく。地域の魅力の開発や課題解決に迫り、中学生として何ができるかを発信したり、実践したりできる力を育成する。また、「ユネスコ国際デー」を記念して「国際防災の日」と「人権デー」を取り上げ、いろいろな活動に取り組み、ユネスコスクールとしての理念を高めていきたい。また、生徒会を中心に、これまでの活動(「平和の鐘を鳴らそう」「書き損じはがきの回収」等)を継続しつつ、生徒一人一人のよさを発揮し、生徒が主体となる活動を推し進める。取り組んだ活動は「楡中SDGsパスポート」に記録し、それらを振り返り評価することで、ボランティア精神や参画意識の向上を図りたい。
