2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉

本校は、ユネスコスクール認定を受けて5年目となる。うち3年間は、「地域の活性化」というテーマで、環境、減災・防災、福祉等いろいろな視点をとおして学習してきた。多岐にわたる様々な分野の方ともつながりができ、生徒達の活動範囲も広がった。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限されたが、今年度は、いろいろな場面で「SDGs 17の目標」を念頭に置きながら活動を続けてきた。

① 環境教育に関する活動

併設する小学校と清掃ボランティア活動や自然公園の整備に長年取り組んでいる。1学期には校区の最寄り駅の清掃を行い、2学期には、自然公園の整備を地域ボランティア団体と協力して実施した。地域の一員としての自覚をより一層高めることにつながっている。

② 地域とのつながりある活動

夏休みに「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」の案内のぼり立て、受付、鐘撞きの補助のボランティアを行った。また、世界寺子屋運動の一環である「書きそんじはがき回収」に際し、生徒会執行部がユネスコ教室に参加し、呼びかけのポスターを作成した。22年冬の「書きそんじはがき回収」の際に使用する予定である。

③ ユネスコスクールについて考える活動

本校は、県下唯一の加盟中学校として、広報活動や活動成果の発表会出場、ユネスコスクールに関する各種催しのボランティア等に積極的に参加してきた。今年度は、特に北陸ESDコンソーシアムと連携し、eラーニング教材の製作に取り組んだ。校区を流れる神通川を中心に、SDGsのゴール「14海の豊かさを守ろう」について、課題や対策、世界や国内で行われている取組等の学習を皮切りに、環日本海環境協力センターにおいて調査活動の方法について学び、海岸清掃を通して調査活動を実施した。また、下流地域の学校との交流を行い、互いの実践の情報交換を行った。これらの学習を通して、上流に住む自分たちができることとして、「ごみのポイ捨て禁止」を呼びかけるための横断幕を作成することになった。現在、製作中である。

④「SDGs 17の目標」を意識した学習

総合的な学習の時間の中で、「SDGs 17の目標」を軸として、各学年で取り組んでいる。1学年は、「14海の豊かさを守ろう」「17パートナーシップで目標を達成しよう」、2学年は、「11住み続けられるまちづくりを」を中心として学習を進めた。3学年は、「1貧困をなくそう」「7エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「10人や国の不平等をなくそう」等、自分の興味をもった世界的な問題に目を向け、これからの自分たちの行動を考える学習を行った。小中合同学習発表会で、保護者や地域の方々にも学習の成果を発表することができた。

来年度の活動計画

次年度も総合的な学習の時間を軸にESD教育を進めていく。中でも、過疎化する地域においてSDGsのゴール「11住み続けられるまちづくりを」を中学生のうちから考え、自分たちの住む地域の魅力の発見やその魅力の発信、また地域の課題を住民と共に考えることでよりよい地域づくりの一助となると考える。今まで取り組んできた「平和の鐘をならそう」「清掃ボランティア」「自然公園の整備活動」は継続しつつ、NPO団体等との連携しながら、生徒の企画・運営していく活動を進めていきたい。