2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

 本校は、ユネスコスクールの認定を受けて6年目である。「知性豊かな人間の育成・愛情に満ちた人間の育成・実践力に富んだ人間の育成」を学校教育目標に、ユネスコスクールとしてさまざまな活動に取り組んでいる。特に、総合的な学習の時間においてはSDGsを軸に、日常生活における課題を見付け、行動目標をつくり実践していく生徒を育てている。富山県下の唯一の加盟中学校として、隣接している神通碧小学校とともに、SDGs-ESDの活動を普及活動に力を入れている。
① 地域貢献に関する活動
小中合同で、6月に「地域清掃活動」として校区にあるJR楡原駅と地域のプールの清掃、9月に近くにある森林公園天湖森の清掃ボランティアを行った。また、7月に「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」のボランティア(受付、消毒、鐘つきの補助等)にも自主的に参加した。11月の避難訓練では、非常食の配付の練習も行い、地域の住民の一人として、自分の力を発揮していく意識を高める一助とした。
② 生徒会執行部を中心とした活動
「全校・食品ロス削減チャレンジ」、「楡中SDGsパスポート」「書き損じはがきの回収」「歯ブラシ回収プログラム」を実践した。中でも「楡中SDGsボランティアパスポート」は、上記のボランティア活動を含むさまざまなボランティア活動を、楡原中独自のポイント(エルム)に換算して、年間を通した活動を記録し、活動の「見える化」を図った。活動の歩みは生徒会掲示板に掲示し、進行状態が分かるようにした。
③「SDGs17の目標」を意識した学習
1学年は、「食品ロスをなくそう」という課題から、見学できる企業を決め校外学習に行き、調査活動を行った。見学できる企業の関係から食品ロスに関わる以外にも環境問題に取り組む企業の訪問も行った。調べたことを、「生活科・総合的学習学会」で事例発表として動画を提供した。2学年は八尾校外学習において「住み続けられる地域づくり」について調査を行った。3学年は、SDGsの17のゴールについて調べ、自分ができることについて考え、夏休みに各自家庭で実践した。全学年、小中合同の学習発表会で小学生・保護者・地域住民に向け発表することができた。

来年度の活動計画

次年度も総合的な学習を軸にESD教育を進めていく。1学年は、「13気候変動に具体的な対策を」を中心に活動する。2学年は「11住み続けられるまちづくりを」を中心に自分たちの住む地域の魅力の発見や発信を行う。3学年は、世界に目を向け、総合的に考え取り組むこととする。生徒会を中心に、地域の課題を考え、これまでの活動(「平和の鐘を鳴らそう」「清掃ボランティア」「自然公園整備活動」「書き損じはがきの回収」)は継続しつつ、NPO団体等と連携しながら、生徒が企画・運営しながら活動を進めていきたい。また、それらを「楡中パスポート」を活用してボランティア精神の高揚を図りたい。