2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, その他の関連分野

本校は、ユネスコスクールの認定を受けて3年目となる。昨年度は、「地域の活性化」という視点で、長年取り組んできた環境に関する活動を見直し、地域住民を交えた活動を新たに企画した。今年度は、従来の活動に加え、防災・減災という視点で学習を進めた。これは、地域の方との触れ合いやご意見を回収する活動を通して、少子高齢化が進む地域に住む中学生として、防災について考えていきたいという生徒の願いを学習課題として取り上げたものである。異年齢・異世代と関わり合うことで、多角的なものの見方を受け止める柔軟な人間関係を構築する力、理解したことや考えたことを自らの言葉で発信する力の育成を図った。なお、本校は、富山県下の加盟中学校2校中の一つとして、SDGs-ESDの活動についての普及活動にも力を入れている。

① 環境教育に関する活動

併設する小学校と清掃ボランティア活動に長年取り組んでいる。6月には近くのJR駅等を清掃した。地域にとって大切な公共交通機関の無人駅舎を清掃することは、地域に役立つ活動ができたという実感につながった。また、例年行っている自然公園の整備は、熊の出没が多いことから実施できなかったが、ワークショップ形式で地域ボランティア団体等と意見交換できたことで、里山整備の意義について考えることができた。

② 地域貢献に関する活動

「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」では、案内のぼり立て、受付、鐘撞きの補助、書きそんじはがき回収の呼びかけのボランティアに加え、県下の大学生、地域の方と「SDGsを学ぶカルタ」を行った。

地域の活性化を目指し、お年寄りを中心に地域の方を学校行事に招いた。特に体育大会では、昨年から実施している「神通峡ウェーブ(来校者を含む全員で手をつないで大きな輪をつくり、歓声とともにウェーブをする)」が好評だった。

③ 防災・減災に関する活動

防災・減災について学んだり考えたりしたことを地域の方にプレゼンした。また併設する小学校の子供たちには自作の防災カルタを用いて伝えた。災害におけるお年寄りとの関わり方等、福祉の視点で考えるワークショップを行う予定。


 【地域清掃活動】【SDGsを学ぶカルタ】【EDS活動紹介】

来年度の活動計画

 平成30年度から継続している「地域を元気にする(地域の活性化)」を継続する。少子高齢化の地域の特性を考慮し、防災・減災についての学習を福祉教育の視点を交え深めていく。地域のお年寄りに役立つ情報をまとめ、発信し、学校行事等に来校いただくのを待つばかりでなく、生徒自らが地域に出向き、中学生の出前ワークショップ等が実施できるよう計画を進める。地域の有識者、NPO団体等の力を借りて、長期的、広域的な活動へと高めていきたい。