2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, その他の関連分野

本校は、ユネスコスクール認定を受けて4年目となる。うち3年間は、「地域の活性化」というテーマで、環境、減災・防災、福祉等いろいろな視点をとおして学習してきた。多岐にわたる様々な分野の方ともつながりができ、生徒達の活動範囲も広がりつつある中、新型コロナウイルス拡大防止のため、活動そのものを見直すこととなった。長年取り組んできた活動の内、一部取り組めたものもあったが、縮小または中止せざるをえなかったが、一方「ユネスコスクールとは何か」という根本的なことを立ち止まって考える場を設けることもできた。さらに、昨年度からいろいろな場面で「SDGs 17の目標」を念頭に置き活動してきたが、さらに一歩踏み込んで学習を進めることもできた。

① 環境教育に関する活動

併設する小学校と清掃ボランティア活動に長年取り組んでいる。昨年度は、熊の出没が多く、例年行っている自然公園の整備は実施できなかったが、地域ボランティア団体とワークショップという形で意見交換することで、里山整備の意義について再考することができた。今年度は、初秋に時期をずらし、里山整備のボランティアを復活することができた。

② 地域とのつながりある活動

昨年度まで「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」の案内のぼり立て、受付、鐘撞きの補助のボランティアを行い、世界寺子屋運動の一環である「書きそんじはがき回収」の呼びかけを地域の方に向けて行ってきた。今年度、本取組は中止であったが、「書きそんじはがき回収」の呼びかけは引き続き行った。生徒会が中心となり、地域5カ所に回収箱設置のお願いを行った。全校生徒30数名の学校ながら、昨年度はおよそ生徒数の48倍もの枚数が集まったので、今年度も生徒達は成果達成を目指し、心を込めて活動している。

③ ユネスコスクールについて考える活動

本校は、県下の加盟中学校2校中の一つとして、広報活動や活動成果の発表会出場、ユネスコスクールに関する各種催しのボランティア等に積極的に参加してきた。本校は生徒数が少ないため、例えば発表準備においても担当する学年だけでなく、全校生徒でよりよい発表とするために話し合ったり、改善したりしてきた。今年度は時間の余裕ができたので、ユネスコスクールとしての今までの活動について振り返る集会をもつことができた。里山整備を中心とした地域の環境を守る活動に加え、校舎横を流れる神通川へと範囲を広げることや今まで取り組まなかった食品ロスについて取り組もうという提案が出た。また、他県のユネスコスクールとの交流も図りたいという積極的な意見もあった。

④「SDGs 17の目標」を意識した学習

昨年度から、「SDGs 17の目標」について考える場を取り入れてきた。教科の学習や学校行事において、課題設定や振り返りの際適宜取り入れながら学習を進めた。小中合同体育大会においても「3 すべての人に健康と福祉を」「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の視点で活動目標を考えることができていた。

来年度の活動計画

令和2年度は、対外的な活動こそはできなかったが、今まで取り組んできた活動の趣旨を改めて見直すことができた。また、人権教育についても身近な問題だけにとどまらず、人権問題全般について広く考えてみたいと生徒自身が問題提起した。次年度は、今まで取り組んできた「平和の鐘をならそう」「ユネスコスクール活動報告」等を見直すチャンスであり、NPO団体等との連携しながら、生徒の企画・運営していく活動を進めていきたい。