• にほんふくしだいがくふぞくこうとうがっこう
  • 日本福祉大学付属高等学校

  • Nihon Fukushi University Affiliated High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒470-3233 愛知県知多郡美浜町奥田字中之谷2-1
電話番号 0569-87-2311
ホームページ https://www.n-fukushi.ac.jp/koukou/
加盟年 2018

2024年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

今年度も学校設定科目「Global FUKUSHI Studies ⅠⅡⅢ」(以下、GFSと表記)において、SDGs・ESDの課題を中心に据えた探究学習にすべての学年で取り組んだ。日常の教科での学びと探究活動を結びつける一つの工夫として、1年生では「なぜ教科を学ぶのか」をともに考えながら、その学びに基づいた課題図書を読み、そこから自分自身の問いを生み出す取り組みを行った。この問いを次年度の探究活動へと結びつけていく予定である。2年生の取り組みでは、地元美浜町から地域の課題をもらい、その課題解決を考えるPBLが4年目を迎えた。今年度は、選挙の投票率を上げるため、地域の飲食店と協力をした「選挙割」の取り組みなど、実際のアクションにつながる取り組みを行うことができた。また4年前に町に提案をした遊具プランが、公園整備に採択されるなど、継続的な取り組みが実を結ぶ形になってきている。3年生の授業では、昨年に引き続きアントレプレナーシップ教育に取り組んだ。これまで学習してきた内容を他の課題と結びつけて、VUCA世界を生き抜いていくための、広く、深く考える力を育成することができた。

部活動・特別活動の分野では、生徒会執行部を中心とした震災・災害復興支援の募金活動、国際協力部による陸前高田市への支援活動など、復興支援に関わる活動を継続して行うことができた。また、「ONE Action Plan」が6年目の取り組みの年度を迎えた。「部活動の中にボランティア活動を位置づけ、社会貢献力のある学校になる」ことを目標に、今年度も全部活でその取り組みを進めた。和太鼓部の東日本大震災被災地支援活動(訪問演奏)や、野球部・サッカー部の小学校・中学校での部活支援の取り組みが地域に浸透してきている。さらに今年度は、令和6年度高大連携高校生防災教育推進事業・高校生防災セミナーにも代表者が参加をし、今年度の校内での防災活動の成果を発表した。

フィリピンのシライインスティテュート校(姉妹校)・台湾の高雄市立鼓山高級中学校との交流は、日本福祉大学や立命館大学が中心となって開催する「World Youth Meeting(WYM)」にチームを組んで出場するとともに、台湾で開催された「Asian Students Exchange Program(ASEP)」にも同様に参加をし、好成績を得た。また、本校独自の取り組みとしてスタートした、GLOBALMEETUPについては、例年通りハイブリッドな形で実施をする事ができた。対面とICTを駆使し、SDGsの課題に関わる協働課題探究、プレゼンテーションに取り組み、互いの母国語を超えて、共通言語である英語を通して互いの考えを発信し、意見を構築する面白さを生徒たちは学びとることができた。これまでの活動の成果として、高雄市立鼓山高級中学校とは姉妹校提携を今年度末に結ぶ予定である。

これからも建学の精神である「人間の尊厳を大事にする」ことにつながる学びが意味するものは何かということに常に視点をおいた活動を大切にしていく所存である。

来年度の活動計画

これまでと同じく、本校のユネスコスクールとしての取り組みは次の3つを活動の柱とする。

  1. 学校設定科目「GFS」を通して探究活動を推進する。
  2. 国内・海外研修を活用したESDに関わる学習・活動を推進する。
  3. 部活動・委員会を通したESD活動への取り組みを推進する。

スクールポリシーに基づき、ユネスコスクールとしてのESD教育の活動を、各教科の学びや学校行事をはじめとする特別活動の中に位置づけさせ、学校全体として取り組んでいくことが必要である。一つ一つの取り組みが、生徒の成長や将来と結びついたキャリア形成に有意義な働きとなることを目指すとともに、自分たちの住む地域社会、姉妹校のあるフィリピンや台湾をはじめとする世界に向けて、自らの学びや考えを積極的に発信し、協働的に実践する力を養っていくことを今後も目指していきたい。そのためにも、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッドな学校文化の再構築・再創造の取組を全生徒に定着させていくことが2025年度の目標である。

過去の活動報告