2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 今年度は学校設定科目「Global FUKUSHI StudiesⅠ・Ⅱ・Ⅲ」(以下GFSと表記)において、SDGs・ESDの課題を中心に据えた探究学習にすべての学年で取り組んだ。1年生は探究学習の基礎となる基本的な考えとスキルの習得、2年生はグループ別の探究学習に取り組んだ。「教育・水と環境・ジェンダー・医療と地域社会・日本の持つ力」がそれぞれの探究テーマであった。2年生においてはポスターセッションにも取り組み、共同探究及び発信する力の育成に力を入れて取り組んだ。探究活動における生徒の主体性を育成することができた。
 特別活動の分野では、生徒会執行部を中心とした毎月14日における熊本震災復興支援の募金活動、和太鼓部の東日本大震災復興支援演奏会の実施、文化祭における福島県立福島商業高等学校との交流、保健委員会主催の防災教室の充実など、防災や復興支援に関わる取り組みを行った。部活動においても「ONE Action Plan」と名付け「部活動の中にボランティア活動を位置づけ、社会貢献力のある学校になる」ことを目に、全校でその取り組みを更に推進した。トライアスロン世界大会においてはサッカー部・野球部・和太鼓部の生徒が活躍した。
姉妹校フィリピンのシライインスティテュート校との交流も3年目を迎え、日本福祉大学が主催する「World Youth Meeting」にはチームを組んで出場し、SDGsの共同課題探究、プレゼンテーションに取り組んだ。

今年は本校創立60周年を迎え、建学の精神である「人間の尊厳を大事にする」ことにつながる学びが意味するものとは何かを常に考える一年であった。記念すべき年度にユネスコスクールの指定を受けられたことを励みに、意義ある学び、活動を作り上げていきたい。

来年度の活動計画

まずは、学校設定科目GFSでの探究学習の取り組みを更に深化させるとともに、その取り組みを核に据えながら、改めてユネスコスクールとしての本校の学びの全体像や個別の取り組みとの関わりを明確にする。また、ユネスコスクールの活動に中心的存在となって取り組む部署を明確にし、学校の取り組みのなかにおけるユネスコスクールとしての活動の位置づけを高めていくことに力を入れる。
地域社会への発信、大学等の研究機関との連携も視野に入れながら、ひとつひとつの取り組みが生徒の成長や進路開拓に有意義な働きをするものとなっていくことを目指す。
また、視野を広め、姉妹校のあるフィリピンを始めとする世界に向けて、その学びを発信し、共有することができるようにしていく。