• あいちきょういくだいがくふぞくなごやちゅうがっこう
  • 愛知教育大学附属名古屋中学校

  • Nagoya Junior High School Affiliated to Aichi University of Education
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

所在地 〒461-0047 愛知県名古屋市東区大幸南1-126
電話番号 052-722-4613
ホームページ https://www.nj.aichi-edu.ac.jp/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

文化多様性, 食育, その他の関連分野

本校は、今年度から「総合的な学習の時間」を「FLIGHT」と名付け、3年間の学習内容を系統立てて、学習の目標や内容等を整理し、各教科やキャリア教育等と関連付けながら、本校の目指す生徒像を育成する取組を始めた。

「FLIGHT」は、総合的な学習の時間において育みたい資質・能力を示すもので、

「F」=Find(問題を見いだす力)、「H」=Hyphosesis(仮説を立てる力)、

「I」=Inspection(検証する力)、「G」=Grow(改善する力)、

「T」=Tell(まとめ、発表する力)、「L」=Lookback(振り返る力)

のそれぞれの頭文字をつなぎ合わせたものである。

「FLIGHT」のそれぞれの資質・能力を育むために、各学年における学習内容を計画立てている。

特に、1年生の校外学習、2・3年生の宿泊行事におけるFW(フィールドワーク)や学校全体で行う学校祭においては、SDGsの視点から様々な事象を捉えられるような工夫をしている。

その中で、学校全体で行った学校祭について報告する。

本校の学校祭は、以前から学校祭実行委員を中心とした生徒主体の文化的行事として位置づけられている。学校祭自体は10月の終わりに行うものであるが、実行委員の生徒たちは4月から委員会活動の中で学校祭の全体テーマの決定や各学級の学級発表テーマ、発表方法等を話し合って決めてきた。今年度は総合的な学習の時間の在り方を見直したこともあり、例年以上に学校祭が探究的な学びにつながるよう工夫してきた。

今年度の学校祭の全体テーマが「文化」と設定され、この全体テーマを基に3学年の各学級が「文化」に関連した個別の具体的なテーマを決定し、そのテーマに即した内容についてSDGsと関わらせながらスライドを作成したり、模造紙にまとめたりして参観者に向けて発表を行った。その際、発表内容が調べたことを発表するだけではなく、各学級の生徒が見いだした問題やその解決方法などを発表内容に取り入れた。

今年度から総合的な学習の時間の見直しがなされ、学校祭においても探究的な学びの要素を強めたことから、準備の段階から学級がうまくまとまらず、苦戦している様子が見られた。しかし、学校祭後の生徒の感想からは、「仮説や課題を見直す時間を作ることで、課題から逸れずに発表することができると思う」や「仮説が重要である」ということに気付き、今後の活動をよりよいものにしていこうとする姿が見られた。

来年度の活動計画

令和6年度は、今年度の課題をもとに、さらに「FLIGHT」の精度を高めていきたい。その際、各企業・団体との交流の実績を生かし、オンラインによる学習会や現地調査を取り入れ、学習内容を充実させていく。また、各教科ではキャリア教育の視点を取り入れたカリキュラムを確立し、総合的な学習の時間の内容を教科の授業でも横断的に関わらせながら活用していく。さらに、本校の特色であるFW(フィールドワーク)についても、新たな分野の情報収集を行い、今日的な課題の解決方法を探る方法を模索させていきたいと考える。そうすることで、探究のプロセスを通じた一人一人の資質・能力の向上を目指し、3年間を通じ、系統的に幅広く、持続可能な社会づくりの担い手につながる教育活動を行っていきたいと考える。

過去の活動報告