所在地 | 〒005-0841 北海道札幌市南区石山1条2丁目15-1 |
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電話番号 | 011-591-2021 |
ホームページ | http://www.keihoku-ch.sapporo-c.ed.jp/ |
加盟年 | 2018 |
2023年度活動報告
文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, ジェンダー平等, 貧困
本校は、文部科学省からスーパープロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を令和元年度まで受け、「国際理解と社会貢献」をテーマとして活動してきた。令和2年度からは、そのSPHの取組を継承してESDを生徒個々人の成長を通じて地域社会へ貢献する教育活動と捉え、ESDの実践をとおしてコミュニケーション能力や主体的に社会へ貢献する態度の育成を目標に活動している。
1 2学年『異文化理解』の授業において
授業の冒頭にSDGsの概要を学び、17のゴールに焦点をあてたワークショップをいくつか行った。「貧困をなくそう」のテーマでは、貧困問題の解決に着目した映画を鑑賞し、内容についての意見交換やレポート作成等を通じて理解を深めた。また、人権問題への取り組みの一つとしてLGBTQがテーマの映画から、性の多様性やセクシャリティの個々の価値観などについて学習した。今後の授業では「使う責任、作る責任」のテーマのもと、途上国で行われる労働搾取についてリサーチをして、プレゼンやレポート作成通じて人権問題への更なる関心を高めていきたいと考える。
2 2学年『中国語・韓国語』の授業において
2学年の『中国語・韓国語』の授業で札幌大学孔子学院の王先生と呉先生、北海道教育委員会の石黒千栄子様に来校いただき、中国文化の講義及びワークショップを行い、中国の民間芸術である「中国結び」と「切り絵」に挑戦した。
体験を通して、他国の習慣や考え方の多様性を学び、異文化理解を深めた。
3 2学年『マーケティング』での取組
商業専門科目『マーケティング』の授業の中で、顧客満足を高める商品アイディアを考える学習を通じて、『エコなべ』という、少ない水の量で麺をゆでることができ、節水につながる鍋を考案した。節水だけでなく、片手で水切りを行えるようにメッシュの容器を内蔵する、4人分の仕切りをつけるといった工夫をし、消費者のニーズを捉え、SDGsの目標の「6.安全な水とトイレを世界中に」「14.海の豊かさを守ろう」への貢献、新規性や市場性を考察し発表を行った。
その探究の成果を、大阪商科大学主催『第22回全国高等学校ビジネスアイディア甲子園』に応募したところ、応募総数6,501作品の中から審査員特別賞を受賞することができた。
来年度の活動計画
来年度も引き続き、商業高校として、商業や異文化理解活動を取り入れた特色ある教育活動を実施していく予定である。具体的には、授業においてSDGsの学びを深め、様々な課題に関するリサーチを行い、発表活動を行うこと、そしてボランティア活動に授業や生徒会活動として参加・協力する。コロナ禍で中断している、姉妹都市ポートランドの高校との交流事業も実施する予定である。今後も、ホールスクールアプローチとして、ボランティア活動を含むESD活動を展開する予定である。